大島義脩

大島義脩（おおしま よしなが）は、1871年（明治4年）9月15日に丹波国氷上郡佐治村（現在の兵庫県丹波市）で、豪農蘆田家の四男として生を受けました。幼名は蘆田義脩。8歳の時、母方の実家である大島家に養子に入り、叔父の大島貞敏（司法官）の薫陶を受けました。

教育者としての道を歩み始めた大島は、第三高等中学校を経て、1894年（明治27年）に帝国大学文科大学哲学科を卒業しました。その後、第四高等学校教授、東京音楽学校長、第八高等学校校長、女子学習院長、帝室博物館総長など、数々の要職を歴任し、日本の教育と文化の発展に大きく貢献しました。

大島の功績は、位階や勲章にも表れています。1916年（大正5年）に従四位、1921年（大正10年）に正四位に叙せられ、1934年（昭和9年）には勲一等瑞宝章を受章しました。これらの栄典は、彼の教育者としての卓越した能力と社会への貢献を物語っています。

大島義脩の家族構成は、妻の緑（大島弘義の姉）との間に、長男の文義、二男の知義をもうけました。長男の文義の妻は男爵細川一之助の姪にあたる須賀子、二男の知義の妻は医学博士岡本梁松の二女であるゆき子です。

大島義脩は、1935年（昭和10年）7月1日にその生涯を閉じましたが、彼の教育に対する情熱と文化への貢献は、後世に語り継がれています。その教育者としての足跡は、日本の教育史において重要な一頁を飾っています。

略歴

1871年（明治4年）：丹波国氷上郡佐治村にて誕生。
1879年（明治12年）：大島家に養子入り。
第三高等中学校卒業
1894年（明治27年）：帝国大学文科大学哲学科卒業。
第四高等学校教授
東京音楽学校長
第八高等学校校長
女子学習院長
帝室博物館総長
1916年（大正5年）：従四位叙位。
1921年（大正10年）：正四位叙位。
1934年（昭和9年）：勲一等瑞宝章受章。
* 1935年（昭和10年）：死去。

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