大巌寺

大巌寺（だいがんじ）

千葉県千葉市中央区大巌寺町に位置する大巌寺は、浄土宗の寺院です。山号を龍澤山、院号を玄忠院と称し、本尊には阿弥陀如来を祀っています。

歴史

大巌寺は、天文年間（1532年 - 1555年）に下総国生実城の城主であった原胤栄夫妻が開基となり、貞把を開山として創建されました。開山以来、浄土宗の学問所である檀林が早くから設置され、多くの僧侶がここで学びました。

1869年（明治2年）には、朝廷から勅願所としての指定を受け、寺格を高めました。境内はかつて「鵜の森」と呼ばれ、千葉県の天然記念物に指定されていましたが、戦後の環境変化により鵜が激減し、1974年（昭和49年）に指定は解除されました。

文化財

大巌寺には、以下の建造物が国の登録有形文化財として登録されています。

本堂：寺の中心となる建物で、阿弥陀如来が祀られています。
書院：寺の住職や僧侶が生活し、学問を行う場として使われた建物です。

所在地

千葉県千葉市中央区大巌寺町180

関連施設

大巌寺は、地域社会との繋がりも深く、以下の施設が関連しています。

大巌寺幼稚園（学校法人大巌寺学園）：寺院が運営する幼稚園で、地域の幼児教育に貢献しています。
淑徳大学 千葉キャンパス：大巌寺に隣接しており、学園祭の「龍澤祭」は、寺の山号「龍澤山」に由来しています。大学と寺院が連携し、地域文化の発展に寄与しています。

関連項目

関東十八檀林：江戸時代に幕府が定めた関東地方の浄土宗の主要な学問所の一つ。
増上寺：東京都港区にある浄土宗の寺院で、関東十八檀林の筆頭寺院です。

外部リンク

* 浄土宗千葉教区サイト

大巌寺は、長い歴史の中で地域の信仰の中心として、また学問の府として重要な役割を果たしてきました。現在も、地域社会との繋がりを大切にしながら、その歴史と伝統を未来に伝えています。

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