大府市循環バス

大府市循環バスについて

大府市循環バスは、愛知県大府市内で地域住民に便利な交通手段を提供するコミュニティバスです。このバスは知多乗合（知多バス）が運行しており、その愛称「ふれあいバス」は、地域住民同士が気軽に交流できることを目的としています。

バスの歴史

　2000年11月1日に開設された大府市循環バスは、当初東コース、中央コース、西コースの3路線でスタートしました。その後、2002年には一部ルートが変更されるなど、運行の効率化が図られました。2004年には運行を名鉄バスから大興タクシーに移行し、2005年には中央コースが南北に分かれ、4つの路線が整備されました。

　また、2008年からは70歳以上の市民向けに運賃が無料化されるなど、地域の高齢者への配慮も進められました。2010年には運行委託を再び知多乗合に変更、同時にルートの案内も改善され、2014年には中央コースの増設が行われ、5路線体制が確立しました。続いて、2019年には豊明市と東海市に乗り入れる新たなアクセスルートが設定され、2020年には新車両の導入も進められました。

最新の運行状況

　2023年には、交通系ICカードによる乗車が開始され、より便利な利用が可能になりました。特に、同年の10月には新たな直行便が「長寿医療研究センター」へ追加されるなど、利便性が向上しています。また、環境に配慮したEVバスの導入も始まり、運行本数が大幅に増加するなど、より多様なニーズに応える取り組みが進められています。

バスのルートと車両

　大府市循環バスの運行は、東コース、北コース、西コース、南コース、中央コース、さらには新たに設けられたサクラコースやツツジコースにより、住民の利便性を高めています。使用される車両は、知多バスの営業所から提供された日野ポンチョやBYDのEVが中心です。バスの運行にあたっては、定期点検や事故時の代走用に予備車両も用意されています。

運賃と利用規約

　運賃は1乗車100円均一でていで、小学生以下や中学生で学生証を提示した場合は無料です。特に70歳以上の市民には「ふれあいパス70」の申請により、運賃が免除されます。ICカードでの支払いが可能なため、現金を持ち歩く必要が減り、日常利用がさらにスムーズになっています。

愛称「ふれあいバス」の由来

　大府市循環バスの愛称「ふれあいバス」は、地域住民や行政の多くの意見を反映して名付けられました。最初は「くちなしバス」として提案されていましたが、言葉の受け止め方に配慮し、最終的に「ふれあいバス」という名称が選ばれました。これにより、地域のつながりやコミュニケーションを強調する形になったのです。

地域との関わり

　「口無大池」バス停では、名古屋市営バスへの接続が可能で、異なった交通手段へのスムーズな乗り継ぎが実現されています。大府市循環バスは利便性を高め、地域の交通ネットワークの重要な一部となっています。これからも地域の声を反映し、住民にとってより良いサービスの提供に努めていくことでしょう。

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