大房岬

大房岬（たいぶさみさき）

千葉県南房総市富浦町多田良に位置する大房岬は、館山湾と富浦湾の境に突き出た、長さ約2kmの岬です。「大房」という地名からは「たいぶさ」という読み方が連想しにくく、難読地名の一つとして知られています。

地理

大房岬は、浦賀水道に面し、南房総市の最西端に位置しています。周囲は県立大房岬自然公園として整備されており、豊かな自然が残されています。海水浴や森林浴、登山など、自然を満喫できるアクティビティが豊富で、市内有数の観光スポットとなっています。

岬は山となっており、標高81mの山頂には展望台が設けられ、最高地点は95mに達します。散策路も整備されており、ハイキングを楽しむことができます。ただし、岬へ続く市道は急な坂道となっているため注意が必要です。

岬の先端部には海食崖や、伝説が残る洞窟など、見どころが点在しています。展望台からは、館山湾と富浦湾の美しい景色を一望できるほか、天候に恵まれれば、西には夕日、そして富士山を望むことができます。

歴史

大房岬は、黒船来襲の時代から太平洋戦争終結まで、日本の防衛拠点として重要な役割を果たしました。現在も、東京湾要塞の一部であった大房岬砲台跡が残されており、当時の面影を偲ぶことができます。かつては軍事上の機密保持のため、昭和初期には地図からその存在が消されていた時期もありました。

周辺施設

大房岬の周辺には、以下のような施設があります。

富浦漁港：新鮮な海の幸が水揚げされる漁港。
多田良北浜海水浴場、多田良西浜海水浴場：夏には海水浴客で賑わう美しいビーチ。
グランドメルキュール南房総リゾート＆スパ：アコーホテルズ系列のリゾートホテル。
大房岬少年自然の家：学校などの団体が利用できる宿泊施設で、市民向けのイベントも多数開催されています。

アクセス

JR内房線富浦駅から車で約5分。
千葉県道302号線多田良交差点から南へ進むと、すぐ海側に位置します。

脚注

大房岬自然公園は、豊かな自然に触れられるとともに、歴史的な遺構も見学できる魅力的なスポットです。
南房総市では、大房岬をはじめとする多くの観光資源を活かし、観光客の誘致に力を入れています。

外部リンク

大房岬自然公園
南房総市

もう一度検索