大束忠司

大束忠司: 日本のバドミントン界を牽引した選手

大束忠司（おおつか ただし）は、1978年4月30日生まれで、日本のバドミントン界で輝かしいキャリアを持つ元選手であり、現在はコーチとして活躍しています。彼は長崎県長崎市出身で、右利きの選手として169cm、64kgの体格を持ちます。

バドミントンとの出会い

7歳の時、両親の後押しを受けてバドミントンを始めた大束は、着実に技術を磨き、若い頃からその実力を示していきました。彼の中学時代には、シングルスで全国優勝を達成し、高校時代にはインターハイでシングルス準優勝、さらにはダブルスでも優勝を果たしました。大学に進学した日本体育大学では、インカレ、全日本総合での優勝を含む数々の成績を残し、彼の名は次第に広まりました。

プロとしての歩み

大学を卒業後、大束はトナミ運輸に入社し、2000年にはダブルスに専念することになりました。彼のダブルスパートナーは日本体育大学の同期である舛田圭太であり、共に数々の大会で好成績を収めることに成功します。大束は2004年のアテネオリンピックに出場し、男子ダブルスと混合ダブルスで日本代表としてプレーしました。また、山本静香とのペアでは、日本代表として初めて混合ダブルスに選出されるなど、その活動は国際的にも評価されました。

北京オリンピックでも男子ダブルスの代表として舛田と共に選ばれ、見事準々決勝進出を果たしました。インドネシアペアとの初戦では、接戦の末に勝利を収め、韓国ペアとの準々決勝では惜しくも敗れましたが、男子バドミントン界において重要な記録を残す結果となりました。

現役引退後

大束は現役を引退する際、2008年の全日本総合選手権での準決勝敗退が最後の試合となりました。インフルエンザにより試合を辞退するまで、彼の競技者としてのキャリアは数々の栄光で彩られていました。現役の最後のセレモニーでは、長年のパートナーである舛田への感謝の思いを述べて、引退しました。

コーチとしての活動

引退後は日本体育大学バドミントン部のコーチとして後輩たちを指導し、彼自身も教員として大学に携わることになりました。また、日本代表のナショナルバックアップチームのコーチとしても貢献し、若い選手たちの育成に力を注いでいます。弟である大束真也も日本代表ナショナルチームに選ばれた実力者であり、家族全体がバドミントンの世界で活躍しています。

大束忠司の成績

国内大会

• - 1993年 全国中学校大会単優勝
• - 1995年 インターハイ単・複準優勝
• - 1996年 インターハイ単準優勝・複優勝
• - 1997年 インカレ単優勝
• - 1998年 インカレ複優勝、全日本総合複優勝
• - 1999年 インカレ複優勝、全日本総合複優勝
• - 2000年 インカレ単・複優勝
• - 2001年 全日本社会人複優勝
• - 2002年 全日本社会人複・混合複優勝、全日本総合複・混合複優勝
• - 2003年 全日本総合複・混合複優勝
• - 2004年 全日本総合複・混合複優勝
• - 2005年 全日本社会人複優勝

国際大会

• - 1999年 グアテマラ国際 男子ダブルス ベスト4
• - 1999年 メキシコ国際 男子ダブルス 準優勝
• - 2000年 キューバ国際 男子ダブルス 優勝
• - 2000年 フランス国際 男子ダブルス 優勝
• - 2003年 モーリシャス国際 男子ダブルス ベスト4、混合ダブルス 優勝
• - 2004年 アテネオリンピック 男子ダブルス＆混合ダブルス出場
• - 2008年 北京オリンピック 男子ダブルス ベスト8

このように、大束忠司はバドミントンの歴史に名を刻んだ選手であり、現在でも後進の指導に情熱を注いでいる貴重な存在です。

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