大林丈史

大林丈史 (おおばやし たけし)

大林丈史は1942年1月24日生まれの日本の俳優で、岡山県出身です。彼は、岡山県立岡山朝日高等学校を卒業後、東京外国語大学でポルトガル・ブラジル科を専攻しました。その後、俳優座養成所の第16期生として学び、古谷一行や峰岸徹などの同期と共に演技の道を歩みました。

来歴

彼の俳優キャリアは1970年代から始まり、特に1973年の超大作映画『陽は沈み陽は昇る』での主役の一人に抜擢されたことで注目を集めます。この年には、日本テレビの大予算ドラマ『水滸伝』でも準主役を務めました。その後も多くの舞台、映画、テレビドラマに出演し続けました。また、彼は2008年まで日本俳優連合の副理事長を務め、2013年度から一般社団法人日本映画俳優協会の理事長に選ばれるなど、業界でも重要な役割を果たしています。

人物

大林は俳優座の先輩である中村敦夫との親交が深く、数多くの作品で共演しています。特に『木枯し紋次郎』では、中村のスタントを務めるなど、互いに信頼し合う関係にあります。特撮ファンからは、彼が『ウルトラマンレオ』に出演した際のブラック指令役で知られ、彼自身もこの役に対して特別な思い入れを持っています。

普段はあまり出番の少ないキャラクターでしたが、第50話ではレオを解体し、星人ブニョに命令するシーンを「ノリノリで演じた」と語っています。さらに、彼はSF作品に親しんでおり、定食屋でウルトラシリーズを観るのが日常だったと明かしています。

家族についても興味深いエピソードがあり、息子の名は「トオル」、娘の名は「カオル」、そして飼い猫は「レオ」と、いずれも『ウルトラマンレオ』のキャラクターから取られています。ただし、これらの名前が意識的に選ばれたわけではないそうです。

出演

大林のテレビドラマでの活動は非常に多岐にわたります。NHKの大河ドラマや連続テレビ小説に数多く出演し、特に『徳川家康』や『篤姫』では重要な役割を務めました。また、日本テレビ系では『水滸伝』の宋江役を演じ、大都会シリーズや刑事物語など、多くの人気ドラマにも登場しています。

彼はフジテレビやTBSなどの作品にも出演し、その幅広い演技力で多くの視聴者に支持されています。例えば、『ウルトラマンレオ』や『暴れん坊将軍』シリーズ、さらには『相棒』や『金田一耕助シリーズ』など、ジャンルを問わずその存在感を示しています。

映画とその他のメディア

映画においても、彼は『陽は沈み陽は昇る』や『南極物語』など、多くの名作にキャストとして参加しています。また、アニメやゲーム、CMにも出演し、その影響力を様々なメディアで拡大しています。

大林丈史は、特に特撮や時代劇といった分野で長年にわたり活躍してきた俳優として、多くのファンに愛されています。その豊かな表現力と多様な役柄への挑戦精神は、今後も多くの作品で見ることができることでしょう。

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