大森輝和

大森 輝和について

大森 輝和（おおもり てるかず、1979年9月3日生まれ）は、香川県小豆郡土庄町からの元陸上競技選手であり、現在は陸上競技の指導者として活躍しています。専門は長距離走で、特に10000mでのパフォーマンスが際立っています。彼は2005年の世界陸上選手権ヘルシンキ大会に日本代表として出場した経験があり、その道のりは多くの困難を伴いました。

経歴の始まり

香川県立高松工芸高等学校では、ハイレベルな競技に挑戦し、3年時にはインターハイで1500mの部で5位、国民体育大会でも同じく5位という成績を収めました。高校を卒業後は中央大学に進学しましたが、寮生活に馴染めずに大学を中退しました。その後、大塚製薬陸上競技部に入っていた河野匡監督の紹介で、高知・くろしお通信サービスに参加することになりました。

成功と挑戦

入社後は松浦忠明監督の指導を受け、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会で29人を抜くという大会記録を樹立し、3度の区間賞を獲得するなど、トラックとロードで好成績を収めました。2004年のアテネオリンピック挑戦記録会では、27分43秒94という優れたタイムを叩き出し、オリンピック派遣A標準記録を突破しました。しかし、その後の日本陸上競技選手権大会では18位に終わり、大きな夢を叶えることはできませんでした。

2005年、日本選手権では10000mで2位に入賞しましたが、その後のヘルシンキ世界選手権10000mでは波乱が続き、最終的には22位という結果に終わりました。試合では序盤から他の選手と抜け出すも、途中で順位が大きく崩れる難しい展開となり、優勝者とは大きな差がついてしまいました。

移籍と成長

2006年春、所属していたくろしお通信陸上部が廃部となった後は、四国電力に移籍しました。この移籍後もドーハアジア大会10000mで5位に入賞するなど、その競技力を保ち続けました。2013年には、テレビ高知健康マラソン大会をラストランとして現役を引退しました。

コーチとしての活動

現役引退後、同年には小中学生を対象とした長距離選手育成クラブ「香川レーシングクラブ」の監督に就任し、後輩たちの指導に励んでいます。彼の指導のもと、多くの若者たちが陸上競技に取り組み、その成長をサポートしています。

主な成績

• - 1997年 京都インターハイ 1500m 5位
• - 1997年 なみはや国体少年A 1500m 5位
• - 2002年 よさこい高知国体成年共通 1500m 2位
• - 2004年 天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝 3区 区間賞（区間新）
• - 2005年 天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝 3区 区間賞（区間新）
• - 2005年 日本選手権 10000m 2位
• - 2005年 世界陸上選手権ヘルシンキ大会 10000m 22位
• - 2006年 日本選手権 10000m 2位
• - 2006年 ドーハアジア大会 10000m 5位
• - 2007年 天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝 3区 区間賞

自己記録

• - 5000m - 13分32秒26 (2004年)
• - 10000m - 27分43秒94 (2004年)
• - ハーフマラソン - 1時間2分13秒 (2007年)

大森 輝和の競技者としての経験は、多くの若手選手たちにとって貴重な教訓と励みとなり、陸上競技界における重要な存在として今後も影響を与え続けることでしょう。

もう一度検索