大潟村農業協同組合

JA大潟村：地域に根ざした独自の農業協同組合

JA大潟村（大潟村農業協同組合）は、秋田県南秋田郡大潟村に本所を置く農業協同組合です。愛称はJA大潟村として親しまれています。

概要

JA大潟村は、八郎潟を干拓して作られた大潟村を事業エリアとする農業協同組合として設立されました。大潟村は国内有数のコメ産地として知られていますが、JA大潟村は米作に加え、農業所得の増大を図るため、新たな取り組みにも力を入れています。2018年度からはタマネギの産地化を目指し、栽培を本格化させました。そのために、2017年12月13日の臨時総会では、タマネギの乾燥・調整・貯蔵施設を18年度に導入することを決議し、生産体制の強化を図っています。

沿革

JA大潟村は、1970年9月13日に大潟村農業協同組合として設立されました。設立以来、地域農業の発展に貢献しています。

合併に対する姿勢

JA大潟村は、発足以来一度も他の組合との合併を経験していません。1990年代の農協合併方針や、2009年に秋田県農業協同組合中央会が提示した秋田県内5農協体制への統合案にも合意せず、組合発足当時から他農協と合併せずに独自の路線を貫き通す方針を明確にしています。

2018年に行われた県域農協の発足に関する県内各組合長の協議では、当初は推進方針が全会一致で承認され、合併の方向へ進むかに見えました。しかし、合併によるサービス低下の懸念や、組合員へのアンケートで92.5％の反対票が集まったことを受け、秋田やまもと農業協同組合に続き、2021年3月15日に協議から離脱しました。この決断は、組合員の意向を尊重し、地域に根ざした組織運営を重視するJA大潟村の姿勢を示すものと言えるでしょう。

JA大潟村は、コメ生産を中心に、タマネギなどの新たな作物への挑戦、そして合併しないという独自の運営方針を通じて、地域農業の振興と組合員の利益のために活動を続けています。今後のJA大潟村の展開に注目が集まっています。

外部リンク

JA大潟村｜大潟村農業協同組合

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