大澤誠 (農林水産官僚)

大澤誠について

大澤誠（おおさわ まこと）氏は、1961年2月21日生まれの日本の農水官僚であり、現在は外交官として活躍しています。東京都出身で、東京大学法学部を卒業後、1984年に農林水産省に入省しました。

キャリア

大澤氏は、農林水産省において、国際交渉や政策立案に携わるポストを歴任しました。そのキャリアは、国際的な舞台での活躍と、国内での政策推進の両面でその手腕を発揮してきたと言えるでしょう。

初期には、経済協力開発機構（OECD）への出向や、林野庁での森林組合に関する業務に従事。その後、大臣官房予算課で予算編成に携わるなど、幅広い分野で経験を積みました。2007年には大臣官房国際部国際経済課長に就任し、国際的な経済問題への対応を担いました。その後も、経営局協同組織課長、大臣官房食料安全保障課長、大臣官房政策課長などを歴任し、2013年には国際部長に就任しました。これらの経験を通じて、大澤氏は政策立案能力と国際交渉能力を磨いてきました。

2016年には経営局長に就任。2019年には農林水産審議官に昇進し、農林水産行政の中枢を担いました。2021年に農林水産省を退職し、農林中央金庫のエグゼクティブ・アドバイザーに就任しました。

大使としての活躍

2024年、大澤氏は駐ニュージーランド特命全権大使に任命され、外交官としての新たなキャリアをスタートさせました。さらに、同年3月には駐クック諸島特命全権大使、4月には駐ニウエ特命全権大使も兼任することとなり、太平洋地域の国々との関係強化に尽力しています。

人物像

大澤氏は、東京大学法学部で政治を専攻し、法律に関する深い知識と論理的な思考力を持ち合わせています。その知識と経験を活かし、農林水産行政の発展に大きく貢献してきました。国際的な舞台での経験も豊富で、グローバルな視点を持って外交交渉に取り組んでいます。また、農林水産省での長年の経験を通じて、日本の農業や食料問題にも精通しており、その知見は現在の外交活動にも活かされています。

同期入省者

大澤氏と同期入省には、枝元真徹（事務次官）、佐藤速水（農村振興局長）、水田正和（生産局長）、塩川白良（食料産業局長）などがいます。彼らもまた、農林水産行政の各分野で活躍しており、大澤氏とともに日本の農業や食料問題の発展に貢献しています。

略歴

1984年4月：農林水産省入省（農蚕園芸局総務課）
1990年7月：農林水産省大臣官房文書課法令審査官
1993年9月：農林水産省大臣官房文書課付
1994年2月：外務省経済協力開発機構日本政府代表部二等書記官
1994年4月：外務省経済協力開発機構日本政府代表部一等書記官
1996年8月：農林水産省大臣官房秘書課付
1996年9月：林野庁林政部森林組合課課長補佐（総務班担当）
1997年4月：農林水産省大臣官房予算課課長補佐（予算編成班担当）
1998年4月：農林水産省大臣官房予算課課長補佐（予算調整）
2000年4月：食糧庁総務部総務課調査官
2003年7月：農林水産省総合食料局食料企画課付
2003年9月：外務省在ジュネーブ国際機関日本政府代表部参事官
2007年1月：農林水産省大臣官房国際部国際経済課長
2008年8月：農林水産省経営局協同組織課長
2009年5月：農林水産省大臣官房食料安全保障課長
2010年7月：農林水産省大臣官房政策課長
2013年4月：農林水産省大臣官房参事官（環境・国際）
2013年7月：農林水産省大臣官房国際部長 兼 内閣官房内閣審議官 兼 内閣官房TPP政府対策本部員（～2016年6月）
2015年8月：農林水産省大臣官房総括審議官（国際）
2016年6月：農林水産省経営局長
2019年：農林水産審議官
2021年：農林水産省退職、農林中央金庫エグゼクティブ・アドバイザー
2024年：ニュージーランド国駐箚 特命全権大使
2024年3月：クック諸島国駐箚 特命全権大使（兼任）
* 2024年4月：ニウエ国駐箚 特命全権大使（兼任）

大澤氏は、その豊富な経験と知識を活かし、日本の農林水産行政と外交の両面で活躍しています。今後の更なる活躍が期待されます。

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