大瀬ゆめじ・うたじ

大瀬ゆめじ・うたじ

大瀬ゆめじ・うたじは、昭和の時代に活躍した日本の漫才コンビです。1971年にコンビを結成し、長きにわたり漫才協会と落語協会に所属していました。落語家、三代目三遊亭圓歌の門下でもあります。2013年に惜しまれつつ解散し、その後はそれぞれピン芸人として活動を続けました。

メンバー

大瀬ゆめじ（おおせ ゆめじ、1948年8月24日 - 2023年11月26日）
ボケ担当。本名は、大原 博司（おおはら ひろし）。北海道函館市出身。早稲田大学を卒業。
2023年11月26日、慢性腎不全と急性心不全のため75歳で逝去。
最後の舞台は、2022年8月7日に浅草フランス座演芸場東洋館で開催された漫才協会主催の「漫才大行進」でした。

大瀬うたじ（おおせ うたじ、1948年3月17日 - 2024年7月6日）
ツッコミ担当。
2024年7月6日、脳幹出血のため76歳で逝去。

芸風

彼らの漫才は、「平行線漫才」と呼ばれました。ゆめじが駄洒落を連発するのですが、うたじはなかなかそのシャレに気づかず、テーマに関するうんちくを滔々と述べてボケを殺してしまう、という独特のスタイルが特徴です。うなぎ、シジュウカラ、割り箸、カツオなどをテーマにしたネタが人気を博しました。

彼らの芸風は、後進の漫才師にも影響を与え、青空一風・千風がネタの一部を受け継いで演じています。

経歴

1971年 - 浅草松竹演芸場で出会い意気投合し、大瀬しのぶ・こいじに入門。
1971年2月 - コンビ結成。
1973年 - 第21回NHK新人漫才コンクール努力賞を受賞。
1976年 - 第24回NHK新人漫才コンクール優秀賞を受賞。
1981年 - 第29回NHK新人漫才コンクール最優秀賞を受賞。
1988年1月 - 漫才協団（現：漫才協会）で真打に昇進。
2013年4月頃 - コンビを解散し、それぞれピン芸人として活動を開始。
2018年 - 三代目三遊亭圓歌の追善興行で一度だけコンビを復活。
2023年 - ゆめじが死去。
2024年 - うたじが死去。

出演番組

おれは男だ! (日本テレビ、1971年、第23話、ゴシップ新聞記者役)
笑点 (日本テレビ、1975年、1984年 他)
笑いがいちばん (NHK総合)
お好み演芸会 (NHK総合)
年忘れ漫才競演 (NHK総合)
真打ち競演 (NHKラジオ第1放送)
ラジオ寄席 (TBSラジオ)

大瀬ゆめじ・うたじは、昭和の漫才界を彩った名コンビとして、その名は永く記憶されることでしょう。

外部リンク

大瀬ゆめじ - 漫才協会
大瀬うたじ - 漫才協会
大瀬ゆめじ - 落語協会
大瀬うたじ - 落語協会

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