大爆笑問題

『大爆笑問題』は、1998年4月7日から1999年3月23日にかけて、テレビ東京系列で放送されたバラエティ番組です。毎週火曜日の深夜枠、23時55分から24時35分までの放送時間でした。制作はテレビ東京とPROTXによる共同制作で、全国ネットでの放送でした。

番組のメインは、爆笑問題の太田光さんと田中裕二さん、そして大原かおりさんによるロケ企画でした。3人が様々な場所に赴き、そこで繰り広げられる出来事を中心に番組は構成されていました。ロケVTRの合間には、短いミニコーナーが挿入されるという構成も特徴的でした。ゲストの出演は非常に少なく、キリングセンスといった一部の出演者が時折参加する程度でした。

番組で放送されたロケ企画の1つに「プールで俳句」があります。太田さんが夏の賑やかなプールを訪れ、そこで一句詠むという、独特の企画でした。また、ミニコーナーとして注目を集めたのが「ランバダ将棋」です。当時、流行した後にすぐに廃れてしまったものを「ランバダなもの」と呼び、インパクトのあるものを持ち寄って競い合うという、奇抜な企画でした。勝敗は太田さんの独断で決まるという、自由奔放なコーナーでもありました。

さらに番組では、ミニコントも放送されていました。スタジオではなく、屋外や店内など様々な場所で撮影されたコントは、ダークでシュールな内容が特徴で、放送を控えたものも多くあったようです。代表的なコントとして「珈琲刑事」「男はつらいよ・フーテンのサバ次郎」「GT太」「喫煙刑事」などが挙げられます。これらのコントは、後にビデオソフトとして発売されました。

番組のビデオソフトは、全3巻と未公開コント集の『最期』の計4巻が発売されました。1998年8月1日に『大爆笑問題1』、1998年11月1日に『大爆笑問題2』、1999年2月1日に『大爆笑問題3』、そして1999年9月17日に『大爆笑問題　最期』がそれぞれリリースされました。

『大爆笑問題』は、爆笑問題の個性を生かした自由な発想と、独特のシュールな笑いが魅力の深夜番組でした。「プールで俳句」や「ランバダ将棋」といった、今では考えられないような企画の数々も、番組の大きな魅力となっていました。放送当時、深夜番組として高い人気を誇り、多くの視聴者を獲得しました。その人気ぶりは、ビデオソフトの発売にも反映されていると言えるでしょう。番組で放送されたコントや、ロケ企画の独特な雰囲気は、今見ても新鮮で、当時の深夜番組の自由な空気を感じさせる貴重な作品です。

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