大牟田市立田隈中学校

大牟田市立田隈中学校の歴史と特長

大牟田市立田隈中学校（おおむたしりつ たくまちゅうがっこう）は、福岡県大牟田市大字田隈に位置していた公立の中学校です。1960年に創立され、2025年3月末に閉校予定です。この中学校は新設される大牟田市立白銀中学校に統合され、65年の歴史に幕を下ろすことになります。

概要

田隈中学校の創立は1960年（昭和35年）で、1961年には校章が制定され、1962年には校歌が完成しました。校歌の歌詞には学校名である「田隈中学校」が登場し、地域に根ざした教育のシンボルとして位置付けられていました。また、同校は特別支援学級を開設し、多様な生徒を受け入れる体制を整えていました。

校舎と施設

校舎は鉄筋コンクリート造の4階建ての二棟があり、多くの生徒が利用していました。1986年には校舎の全面改築が行われ、1999年には新しい体育館が完成しています。さらに、2003年には運動場の拡張が行われ、運動部や文化部の活動環境が整えられました。

部活動

田隈中学校では、運動部と文化部ともに活発に活動していました。特に運動部では、陸上部が世代別U16日本選手権で100m優勝を果たし、サッカー部は令和3年度全国中学サッカー選手権で3位、令和4年度U15サッカー大会で優勝といった輝かしい実績を残しています。また、文化部では吹奏楽部が令和6年の支部大会で銀賞を受賞し、美術部も活動を展開していました。

著名な出身者

田隈中学校には多くの著名な出身者がいます。その中には、少女文学で知られる猿渡瞳、タレントのまこパーティー、日本銀行総裁の黒田東彦、詩人の道山れいん、車いすテニス選手の川野将太、校長を務めた杉野浩二、ローカルタレントの中島浩二など、多彩な人材が揃っています。

通学区域と交通アクセス

通学していた生徒たちは、主に大牟田市立羽山台小学校、大牟田市立三池小学校、一部の生徒は大牟田市立銀水小学校からでした。最寄りのバス停は西鉄バス大牟田の「三池上町」で、徒歩3分の距離にあります。鉄道では、西鉄天神大牟田線の「西鉄銀水駅」やJR九州鹿児島本線の「銀水駅」からも徒歩30分ほどの場所に位置しています。

周辺環境

周辺には、大牟田市立羽山台小学校や銀水小学校、田隈公民館、三池病院などがあります。このように地域と共に歩んできた田隈中学校は、多くの地域貢献を続けてきました。

終わりに

田隈中学校はその歴史と共に多くの生徒たちに教育を提供し、さまざまな実績を残してきました。統合される新たな中学校へ引き継がれていくことになる今、田隈中学校の歴史は、地域の教育の一つの重要な章として多くの人々の記憶に刻まれることでしょう。

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