大田区立図書館

大田区立図書館の概要

大田区立図書館は、東京都大田区に設置された公共図書館の総称です。この図書館システムは、東京都内で最も多くの公共図書館を抱えており、16の図書館と大田文化の森情報館、田園調布せせらぎ館図書サービスコーナーを含む計18の施設によって構成されています。中央館である大田区立大田図書館は、その中心的な役割を果たしています。

歴史的な背景

大田区立図書館の歴史は1956年（昭和31年）に遡ります。この年、池上図書館が大田区初の公共図書館として開館しました。当時、特別区23区の中で、公共図書館を持っていなかったのは4区のみでした。池上図書館は開架式を取り入れ、館外貸出も行うなど、多くの先進的なサービスを提供していました。

同年1960年3月には、洗足池図書館と蒲田図書館が次々と開館し、洗足池図書館はハーバード大学の図書館副館長が訪れた際にその先進性を評価されるという出来事もありました。

その後、大田区は1966年に行政施設建設五カ年計画を策定し、続々と地域館の設置が進みました。1970年代には大田図書館、馬込図書館、浜竹図書館、および六郷図書館が開館し、1974年の大田区議会で図書館建設計画が発表されると、以降も新たな図書館が次々に開館しました。例えば、1984年には久が原図書館、1986年には大森西図書館が開館しました。1994年には羽田図書館が開館し、総数は16館となりました。

近年の動向

近年では、2001年に大田文化の森情報館が開館し、さらに2021年1月には田園調布せせらぎ館が図書サービスコーナー付きで開館しました。こうした新しい施設の運営により、地域の文化や知識の拠点としての役割がさらに強化されています。

図書館サービス

大田区立図書館では、貸出カードを作成することにより、館外貸出やインターネットでの予約が可能になります。貸出カードは、大田区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区に居住する人々や、大田区内で通勤・通学している人々が申し込むことができます。

図書や雑誌の貸出の上限は12冊、視聴覚資料については6点までとなっています。基本的な貸出期間は2週間ですが、次の予約がない場合には延長可能です。取り置きされた資料は到着した日の1週間以内に受け取る必要がありますが、次の予約がない場合はさらに1週間の延長が可能です。

このように、大田区立図書館は情報の宝庫として、地域住民に幅広いサービスを提供しています。公式ウェブサイトからは、各図書館の施設やサービスに関する詳細な情報を確認することができます。

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