大相撲昭和3年3月場所

大[[相撲]]昭和3年3月場所について

大[[相撲]]昭和3年3月場所は、1928年（昭和3年）3月14日から3月24日までの11日間、愛知県名古屋市中区大池町で開催された本場所です。

場所の背景

この場所は、前年末に東京相撲が大阪相撲を吸収合併し、大[[相撲]]として一本化されてから初めての名古屋開催となりました。東西合併後、本場所は東京の両国国技館と西日本で交互に開催されることになりましたが、当時は旧東京方と大阪方の間に不和が残っており、成績の集計や番付編成も東西別々に行われていました。そのため、この場所の番付は、直前の1月場所（東京開催）ではなく、その前の10月場所（京都開催）の結果に基づいて編成されました。

また、前場所では、不戦勝の取り扱いを巡って問題が発生したため、この場所から不戦勝に関する規定が周知徹底されました。具体的には、これまで10日目と千秋楽のみに適用されていた不戦勝の規定が全日に適用されることになり、また、不戦勝となった力士は土俵上で勝ち名乗りを受けることになりました。

番付と星取表

幕内力士の番付と星取表については、当時の東西の対立の影響もあり、現在のものとは異なる形式でした。

表彰

この場所での表彰に関する詳細な記録は残されていません。

優勝争い

優勝争いは、休場明けの横綱常ノ花と、初優勝を目指す大関能代潟の間で繰り広げられました。8日目には、全勝の常ノ花と1敗の能代潟が直接対決し、能代潟が勝利して逆転、半星リードを奪いました。その後、両者ともに勝ち進み、最終的に能代潟が10勝1敗、常ノ花が9勝1敗となり、能代潟が悲願の初優勝を飾りました。

場所のまとめ

昭和3年3月場所は、東西合併後の混乱期における過渡的な場所であり、様々な課題を抱えながらも、新たな歴史を刻んだ場所となりました。不戦勝に関する規定の改正や、能代潟の初優勝など、後世に語り継がれる出来事があった場所として、大[[相撲]]の歴史にその名を刻んでいます。

参考文献

* 高永武敏『相撲昭和史 激動の軌跡』恒文社、1982年

この場所の詳細な情報については、上記の参考文献を参照ください。

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