大矢知浩司

大矢知 浩司について

大矢知浩司氏（おおやち ひろし）は、1937年2月28日に生まれた日本の著名な会計学者であり、経営学博士として名を馳せています。彼は長年にわたり、様々な大学で教授職を歴任しており、特に滋賀大学、青山学院大学、九州産業大学で教壇に立ち、多くの学生に影響を与えました。

学歴と経歴

大矢知氏は三重県四日市市に生まれました。大学は大阪市立大学に進学し、卒業後は神戸大学大学院の経営学研究科に進学しました。1963年に同研究科の会計学博士課程を満期退学し、その後、1978年には「アメリカにおける会計監査の生成と発展に関する研究」というテーマで経営学博士の学位を取得しました。

彼の学術的キャリアは滋賀大学経済学部の助教授から始まり、その後教授に昇進しました。さらに、1983年からは青山学院大学経営学部で教鞭を取り、2000年からは九州産業大学で教授として後進の指導に努めました。

研究分野と著作

大矢知氏は会計監査を専門としており、その分野において数多くの著書を出版しています。彼の代表的な著作には、1971年に発刊された『会計監査 アメリカにおける生成と発展』や、1976年の『EDP会計監査』、1985年の『パソコン簿記会計 誰でもわかる'ノン仕訳'システム』などがあります。これらの著書は、会計や監査の理論および実務における理解を深めるための重要な資源として広く利用されています。

また、彼は『ポイント別監査理論演習』や『監査論概説』などの著作を通じて、監査に関する重要な論点の整理と問題解法に進む方法を示しています。

大矢知氏は共同著者としても多くの書籍に貢献しており、『コンピュータ監査の実際 わが国の現状と将来』や『イギリス会計制度の展開』など、会計の国際的な視点を持った業績を多数発表しています。彼の研究は、会計監査の発展を促し、実務にも応用可能な理論を提供してきました。

翻訳及び論文

翻訳活動にも従事しており、ウォルタ・A.スタウプの『会計監査発達史』などを日本語に翻訳しました。また、レイモンド・A.バウアー編著の『社会的責任と監査 アメリカにおける社会監査の展開』を道明義弘氏と共訳するなど、国外の研究成果を日本に広めることにも力を注いでいます。

論文も数多く執筆しており、特に会計研究の発展に寄与する内容が多いことが特徴です。大矢知氏の研究と教育は、日本の会計学界において非常に重要な位置を占めており、彼の理論や実践が多くの学生や研究者にとっての指針となっています。

結論

大矢知浩司氏は、日本の会計理論と実務の発展に多大な影響を与えてきた学者であり、その業績は今後も多くの人々に受け継がれ、影響を与え続けるでしょう。

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