大石友好

大石友好の野球人生

大石友好（おおいし ともよし、1954年1月15日 - ）は、徳島県海部郡宍喰町出身の元プロ野球選手であり、捕手として数多くのファンに愛された選手です。彼の経歴や彼がどのようにしてプロ野球界へ移行し、その後コーチとしても活躍したのかを紹介します。

プロ入り前の経歴

大石は海南高校で野球を始め、同校では尾崎健夫とバッテリーを組んでいました。1971年、春季徳島大会での優勝を果たしますが、進んだ四国大会で徳島商に惜しくも敗れ、甲子園には出場できませんでした。高校卒業後の1973年、関西大学への進学を希望しましたが、学生運動の影響で部員募集が行われておらず、北川裕司と共に神奈川大学へ進学しました。在学中には神奈川五大学リーグで5度の優勝を経験し、ベストナインにも選出されました。

プロ選手としてのキャリア

1979年のドラフトで西武ライオンズから3位指名を受けてプロ入りを果たします。デビュー年の1980年には早くも首脳陣から期待を寄せられ、オープン戦での活躍を経て、4月5日の日本ハム戦でプロ初出場を果たしました。開幕戦では試合終了まで捕手としてマスクを被り続け、その賢明なプレーで東尾修をサポートしました。

その後彼は、先発投手との相性が良く、特に東尾が先発する試合では、彼が捕手として起用される機会が多くありました。1981年には正捕手の座を獲得し、4月4日にはプロ入り初のホームランを記録します。1982年にはリーグ優勝と日本一に貢献しましたが、その後は競争が激化し、異なる捕手との併用もありました。

1984年には出場機会が減少し、トレードにより中日ドラゴンズへ移籍。中日でも控え捕手として安定した活躍を見せ、1988年にはリーグ優勝に貢献しました。1991年のシーズン限りで現役を引退し、その後のコーチングへの道を歩み始めます。

引退後のコーチ業

大石は引退後、中日ドラゴンズで一軍バッテリーコーチ補佐に就任しましたが、最初は戸惑いを感じていたようです。その後、1993年から1994年まで二軍バッテリーコーチを務め、1995年には再び一軍バッテリーコーチとしての地位を確立しました。また、解説者としても活動しながら指導者としてのスキルを磨きました。

2008年まで福岡ダイエー（ソフトバンク）でコーチを務め、その後西武ライオンズに戻ると、一軍チーフコーチに就任します。しかし、成績が伸びず、解雇されることも多かったようです。2011年からは解説者として活動し、2019年からは城西大学附属城西高校の特別コーチに任命されました。

大石の特徴と影響

選手時代の大石の特徴は、巧みなリードと強い肩を持つ捕手としての資質でした。また、先天性の不整脈を抱えていたことが影響し、これが彼の野球ライフに影響を及ぼしましたが、運動を続けていく中でこの病気を克服しました。これにより、大石は多くの若手選手に希望と勇気を与え、自身の経験を糧に成長していきました。

彼の野球人生は、プレイヤーとしてだけでなく、指導者としても多くの名選手たちを育ててきました。大石友好の存在は日本野球において重要な一ページを刻んでいます。

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