大社啓二

大社啓二：日本ハムを支えた実業家

大社啓二氏（おおこそ ひろじ）は、1956年1月7日生まれ。日本の実業家であり、日本ハム株式会社の元社長。現在は同社の相談役を務めています。また、社団法人大阪日独協会の会長としても活動しています。

生い立ちと入社

大社氏は、日本ハムの創業者である大社義規氏の弟、大社照史氏の次男として名古屋市に生まれました。大社家の本籍地は香川県にありますが、香川県で暮らした経験はないとのことです。幼少期は徳島市で過ごし、5歳の時に日本ハム設立準備のため京都市へ移り住みました。

高槻中学校・高等学校、中央大学法学部を経て、大社義規氏の養子となり、1980年に日本ハムへ入社。藤沢営業所に配属され、ルートセールスを担当しました。1983年に結婚し、一男一女をもうけています。

製品開発と経営

営業の傍ら、フライドチキン「チキチキボーン」や中華肉団子「炸肉丸子」の開発・ブランディングにも携わりました。その後、首都圏量販部や品川営業所、広告宣伝部を経て、1990年に取締役営業企画部長・市場開発室長に就任。1992年には常務取締役、1994年に専務取締役、1995年には近畿圏事業部長を歴任し、1996年に社長へと就任しました。

また、1991年にはJリーグ参入を目指し、セレッソ大阪の立ち上げに非常勤取締役として参画しました。

牛肉偽装事件と球団経営

2002年には、牛肉偽装事件の責任を取り、専務取締役へ降格。2003年8月には日本ハムファイターズ球団会長に就任し、北海道移転の準備に携わりました。2005年には球団オーナー、2012年にはオーナー代行に就任し、球団経営に大きく貢献しました。2016年からは球団取締役となり、2019年に退任。退任時には、養父である義規氏の永久欠番「100」にちなんだ背番号「101」のユニフォームが贈られ、選手たちから8度の胴上げを受けました。

現在の活動

2023年1月現在、大社義規氏が創設した社会福祉法人「大寿庵」の理事長を務める他、ニッポンハム食の未来財団、セレッソ大阪、日本女子ソフトボールリーグ機構の理事も務めています。

略歴

中央大学法学部卒業
1980年 - 日本ハム本社に入社
1996年 - 日本ハム社長に就任
2002年 - 牛肉偽装事件で社長から専務に降格
2005年 - 北海道日本ハムファイターズのオーナーに就任
2012年 - 北海道日本ハムファイターズのオーナー代行に就任
2016年 - 日本ハム本社の取締役専務執行役員海外事業本部長就任に伴い、オーナー代行を退任
2019年 - 日本ハム取締役を退任し、相談役に就任
2020年 - 大阪学院大学特任教授に就任
2021年 - 日本女子ソフトボールリーグ機構理事に就任

大社啓二氏は、日本ハムの発展、スポーツ振興、社会福祉に貢献し続けている人物です。

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