大聖堂広場 (ミラノ)

大聖堂広場（Piazza del Duomo）

大聖堂広場、イタリア語で「Piazza del Duomo」は、イタリア、ミラノの中心に位置する広場です。その名前は、広場に面してそびえ立つ壮麗なミラノ大聖堂（ドゥオーモ）に由来し、日本語ではドゥオーモ広場とも呼ばれています。

広場の概要

約17,000平方メートルの広大な面積を誇る大聖堂広場は、ミラノの地理的な中心であると同時に、文化、芸術、そして商業の中心地としての役割も担っています。広場には、ミラノを代表するランドマーク的な建築物が多数面しており、国内外から多くの観光客が訪れます。

広場の歴史

広場の歴史は14世紀に始まり、時代を経るごとに拡張を続け、現在の広さに至りました。広場に面するミラノ大聖堂もまた、建設開始から完成までに約6世紀もの歳月を費やしています。現在の広場のデザインは、19世紀の建築家ジュゼッペ・メンゴーニによって手掛けられました。彼は、統一感のあるファサードを持つ建物で広場を囲むというデザインを提案しましたが、大聖堂とミラノ王宮だけは、そのデザインから例外とされました。広場に面している壮麗なヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアも、メンゴーニのデザインによるものです。

広場に面する主要な建築物

ミラノ大聖堂（ドゥオーモ）: ゴシック様式の壮麗な大聖堂は、広場のシンボルであり、ミラノを代表する建築物です。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア: 19世紀に建設された美しいガラス屋根のアーケードは、高級ブランド店やレストランが軒を連ね、ショッピングや食事を楽しむ人々で賑わっています。
アレンガリオ宮（Palazzo dell'Arengario）: 20世紀に建設された美術館で、現代美術のコレクションを所蔵しています。
カルミナーティ宮（Palazzo Carminati）: 広場に面する歴史的な宮殿で、現在はオフィスや店舗として利用されています。
ポルティチ・セッテントリオナーリ（北柱廊）宮（Palazzo dei Portici Settentrionali）: 広場の北側に位置する柱廊のある建物です。
ポルティチ・メリディオナーリ（南柱廊）宮（Palazzo dei Portici Meridionali）: 広場の南側に位置する柱廊のある建物です。
ミラノ王宮: かつてのミラノ公国の王宮で、現在は美術館や展示会場として利用されています。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像（Monumento a Vittorio Emanuele II）: 広場の中央に立つ、イタリア統一の英雄ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の騎馬像です。

アクセス

* ミラノ地下鉄 M1,M3号線 ドゥオーモ駅

大聖堂広場は、ミラノを訪れる人々にとって必見の場所であり、その美しい景観と豊かな歴史、文化に触れることができます。

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