大胆!ヒルマーノ

『大胆!ヒルマーノ』（だいたんヒルマーノ）は、TBSラジオで1995年 10月9日から1997年4月4日まで、毎週月曜日から金曜日までの午後1時から午後4時にかけて生放送されていた平日午後のワイド番組です。

番組のコンセプトと構成

この番組は「より楽しくイタリアの空のようにカラッと明るい番組」をコンセプトに企画されました。番組タイトルの「ヒルマーノ」は、「昼間」という言葉をイタリア語風にアレンジしたものです。

番組の大きな特徴は、メインパーソナリティを曜日によって交代させていた点にあります。月曜日から木曜日までは、辛口な語り口で人気の北野誠が担当。社会やニュースに対する鋭い切り込みや、リスナーとの率直なやり取りを展開しました。一方、金曜日はタレントの渡辺正行が登場し、週末を前にした時間帯にふさわしい、和やかで親しみやすい雰囲気で番組を進めました。このように、対照的なキャラクターのパーソナリティが曜日ごとに登場することで、番組全体に多様な魅力が生まれていました。

出演者

パーソナリティは、月-木が北野誠、金が渡辺正行でした。アシスタントは時期によって担当者が変わりました。番組開始から1996年3月までは、月-木を中村順子が担当。1996年4月以降は、月-水が白石まるみ、木曜は当時TBSアナウンサーだった堀井美香が務めました。金曜のアシスタントは、番組を通して八木美香が担当しました。

また、番組には各地からのリポートを担当する外中継リポーターも出演しました。立川笑志、麻生果菜、柏木みどりといった面々に加え、木曜日にはハウス加賀谷もリポートを行いました。

主なコーナーと番組の流れ

番組は3時間の生放送で、ニュースや交通情報といった定時情報に加え、様々な企画コーナーで構成されていました。特に注目を集めたのは、1996年10月から月-木の13時台の大部分を使って放送された「北野誠の電話で語ろう90分」です。これはリスナーと北野誠が電話で90分間語り合うという、番組の目玉コーナーでした。他にも、北野担当日には「ニュース芸能ヒルマーノ」（初期）、「そこが聞きたい大胆チェック」、「女と男のいろいろアリーナ」などが、渡辺担当日には「渡辺正行のくの一情報局」（初期）、「ナベちゃんの愛は突然キューピット」（後に「ナベちゃんの大胆ホットライン」）、「渡辺正行の感じてウーマン」など、リスナー参加や情報提供、人間関係などをテーマにした企画が展開されました。

番組中盤には、地域情報を取り上げる「北野誠の関東人情マップ」（後に「マル得ワンダーランド」）や、エンターテイメント色の強い「中継！東京Gスポット」「ナベちゃんの激生シアター『Wの悲劇』」（後に「涙のラブソングリクエスト」）といったコーナーがありました。この時間帯には、帯企画の「ヒゲタ醤油まんぷく探偵団」や「山之内製薬明日も元気」も内包されていました。

午後3時台には、音楽を中心とした「ミュージックキャラバン」があり、リスナーからのリクエストや、中継、ゲストとのトーク、思い出の曲紹介などが行われました。また、「日本列島ほっと通信」や「がっぽり！ドル箱ジャーナル」といった情報コーナーも放送されました。

番組の終盤には、パーソナリティがその日の放送を振り返る「ラストスパート」の時間が設けられていました。

番組の終了とその後

『大胆!ヒルマーノ』は1997年4月4日に最終回を迎え、約1年半の放送期間を終えました。番組終了後、北野誠は休む間もなく、1997年4月7日から同じ平日午後の時間帯でスタートした後番組『痛快ときめきバラエティ北野誠の突撃ラジオ』のパーソナリティを続けて担当しました。

大胆!ヒルマーノ