大航海時代III Costa del Sol

大航海時代III Costa del Sol

『大航海時代III Costa del Sol』は、1996年11月29日に光栄（現コーエーテクモゲームス）からリリースされたシミュレーションゲームで、大航海時代シリーズの第3作目にあたります。主にWindowsとMacintosh向けに展開され、家庭用ゲーム機への移植は行われていません。本作の音楽を手掛けたのは高木庸旬であり、これまで音楽を担当していた菅野よう子に代わる形となっています。

時代背景

本作は1480年から始まり、レコンキスタが未完了であった時代を舞台にしています。プレイヤーは、イスラム勢力が支配するイベリア半島の一部や、当時の政情によって寄港が難しい都市などを探索しながら、さまざまな歴史的事象を体験します。ゲームでは史実の流れに沿って国王や領国の状況が変化し、新大陸の発見などもプレイヤーの行動によって左右されることがあります。

ゲームシステム

本作では、交易や海戦に加え、遺跡や財宝を発見することが主な目的となります。特に発見物の数はシリーズ中で非常に多く、自由度の高い冒険が可能です。最終的には「世界一周航路の発見」が目標となりますが、競争相手に先んじることが求められます。プレイヤーはキャラクターの引退を迎えるまでゲームを続けることが可能ですが、自国以外の地域ではセーブができないため、戦略を練る必要があります。

主人公とキャラクター

プレイヤーは、用意されたキャラクターから選ぶか、自らオリジナルのキャラクターを作成することができます。主人公はポルトガル王国またはイスパニア王国の国籍を選択し、自国の領土やスキルに応じて冒険を進めていきます。特にスキルに関しては、自らの知力によって限界が決まるため、計画的な成長が必要です。

冒険の進め方

冒険は、スポンサーとの契約から始まります。冒険のヒントを得るために図書館で情報を集めたり、スポンサーにプレゼンを行ったりします。契約を結ぶことで資金や船の援助を受けられ、発見物を収集したり証拠品を提出することが可能になります。無契約でも発見物を見つけることはできるものの、報告時の名声上昇が低くなるなどのデメリットがあります。

結婚と後継者のシステム

本作では、プレイヤーは世界各地の酒場で酒場女と結婚し、子どもを作ることが可能です。この子どもが成長し、後を継がせることもできるため、一族の繁栄を築くことが新たな楽しみの一つとなっています。

登場キャラクター

ゲーム内には多くの歴史上の人物が登場しており、史実に忠実に描かれたライバルたちとの競争が展開されます。例えば、コルテスやアルブケルケといった著名な航海者たちは、特定の時期にプレイヤーの行動を妨げる要因となります。これらのキャラクターとの関係性が、ゲームの進行に深く関わってきます。

まとめ

『大航海時代III Costa del Sol』は、プレイヤーが歴史的背景を持つ世界で自由に冒険し、発見を楽しめる作品です。高い自由度と多様なシステムは、プレイヤーに様々な選択肢を提供し、独自の物語を体験することを可能にします。

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