大船渡市立大船渡中学校

大船渡市立大船渡中学校

大船渡市立大船渡中学校（おおふなとしりつおおふなとちゅうがっこう）は、岩手県大船渡市大船渡町字永沢にある市立の中学校です。近隣では通称「大中」（だいちゅう）として親しまれています。学校の校舎は少し高台に位置し、市内を見渡すことができるため、爽やかな環境の中で学ぶことができるのが特徴です。

概要

学校は昔の別の場所から移転して、現在の場所に新しい校舎が築かれました。大船渡中学校は「挨拶運動」をはじめとする地域貢献活動に力を入れており、地域の人々とのつながりを大切にしています。また、この校舎は気仙地区で最初に「頭髪の自由化」が行われた学校として知られており、その記念日である「2・26集会」が毎年開催され、生活向上を目的としたイベントとして位置づけられています。

沿革

大船渡中学校の歴史は1947年にさかのぼります。この年、大船渡小学校の仮校舎を使用して大船渡町立大船渡中学校が開校されました。1950年には明神前に新しい校舎が完成し、1952年に町の合併を機に「大船渡市立大船渡中学校」へと校名が変更されました。以降、学校は多くの重要な出来事を体験しながら発展してきました。

1969年には完全給食が開始され、1970年代から1980年代には新校舎の建設が進みました。1983年には同窓会が結成され、学校コミュニティが形成されます。1984年4月には新校舎が完成し、続いて1986年には郷土芸能の取り組みがスタートしました。

さらに、1996年には創立50周年を祝う記念式典が開催され、大船渡中学校の歴史と未来に思いを馳せる機会となりました。2000年代にはさまざまな改修工事や新設が行われ、特に震災後の復旧活動が印象的です。2011年に発生した東日本大震災では、高台に位置する本校は津波の影響を免れ、生徒の安全が確保されました。それ以降も特別支援学級や他の新しいプログラムが取り入れられるなど、学校は進化し続けています。

学校生活と部活動

大船渡中学校では多くの部活動が設置されており、運動部には軟式野球部、バレーボール部、バスケットボール部、サッカー部、テニス部、卓球部、柔道部、陸上部、駅伝部があり、文化部には総合文化部や吹奏楽部が活動中です。これらの部活動を通じて、生徒たちは協力する力や競争心を育むことができる環境が整っています。

通学区域と制服

通学区域は大船渡小学校と大船渡北小学校の全域で、旧大船渡中学校と旧末崎中学校の生徒が統合されています。制服には男子が冬服に標準的な学生服、夏服はカッターシャツとスラックスがあり、女子は冬服としてブレザーにネクタイ、夏服はブラウスと吊りスカートが指定されています。

アクセス

大船渡中学校は、JR大船渡線BRT大船渡魚市場前駅から徒歩約12分の距離にあります。道路の関係で少し遠回りになりますが、比較的アクセスしやすい立地にあります。

まとめ

大船渡市立大船渡中学校は、地域に密着した教育と豊かな自然環境の中で生徒たちが学ぶ場として機能しています。学校の歴史や活動に触れながら、現在の教育環境が築かれている様子が見て取れます。今後も地域貢献や生徒の成長を促す取り組みが期待されています。

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