大蔵宏之

大蔵宏之

大蔵宏之（おおくら ひろゆき、1908年11月4日 - 1994年5月17日）は、昭和期に活躍した日本の児童文学作家です。

人物・来歴

奈良県に生まれ、本名を新蔵宏之といいました。関西大学専門部を中退後、NHKに勤務し、ラジオ児童劇の執筆を手がけました。ラジオドラマの執筆と並行して、1943年には童話集『お父さんの戦友』を刊行し、児童文学作家としての活動を本格的に開始しました。

また、児童文学の振興にも尽力し、『新児童文学』を創刊しました。戦後にかけて、数多くの児童文学作品や再話を手がけ、子供たちに夢と希望を与えました。

主な著書

『天忠組ものがたり』（1942年）
『お父さんの戦友』（1943年）
『狐のしっぽ 童話集』（1947年）
『魔法の鉛筆』（1947年）
『おさるのしつぽ JOBK放送作品 がっこうげき』（1948年）
『ひかったおほしさま 2年生の童話』（1948年）
『三年生の童話 山の子』（1949年）
『きしゃとひこうき』（1949年）
『ひらかなナイチンゲール』（1956年）
『戦争つ子』（1958年）
『ぼくは負けない』（1964年）
『まほうのこうもりがさ』（1965年）
『朝の太陽』（1968年）
『依田勉三』（1971年）
『岡倉天心』（1971年）
『とうだいの犬ルカ』（1971年）
『かんくちょう』（1979年）
『おうさまとはくば』（1980年）
『せっせんどうじ』（1980年）
『おはようジャンケン』（1981年）
『日蓮大聖人さま』（1981年）
『牧口先生』（1982年）
『四条金吾』（1983年）
『阿仏房と千日尼』（1986年）
『ベートーベンものがたり 偉大な音楽家』（1990年）
『徳川家康ものがたり 平和をきずいた政治家』（1991年）

共著・編著

『お母さんの童話 NHK放送童話』（1952年、編）
『お母さんありがとう』（1953年、共著）
『おかあさん物語』（1956年、編）

翻訳・再話

『無人島の三少年』（1959年、再話）
『少女誘かい事件』（1964年、翻訳）
『ねこのフレドウとポールくん』（1966年、翻訳）
『ジャン・クリストフ』上・下（1966-1967年、共訳）
『大地』（1968年、共訳）
* 『小公女』（1972年、再話）


大蔵宏之は、児童文学を通して、子供たちに豊かな想像力と心を育むことを目指しました。彼の作品は、今もなお多くの人々に読み継がれています。

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