大辞林

大辞林の概要

『大辞林』（だいじりん）は、三省堂が発行する中型国語辞典で、日本の国語辞典の中でも特に人気が高い作品です。この辞典は、1988年に初版が登場して以来、広辞苑と並ぶ存在として多くのユーザーに支持されています。2019年には久しぶりの改訂となる第四版が発行され、25万1000語以上の豊富な語彙が掲載されています。

簡単な歴史

大辞林の出版は1959年に商議が持ち上がり、1988年に初めて市場に姿を現しました。その後も数回改訂を行い、辞典としての品質を高めています。初版から遡及し、第二版（1995年）、第三版（2006年）、そして最新の第四版（2019年）と、各版は新語の追加や内容の見直しを経て、収録語数も徐々に増加してきました。

第一版はおよそ23万語を収録し、第二版では約25万語へと増えて、さらに新語の充実が図られました。第三版では、デジタル化の波に乗り、Webと紙媒体の融合を試みる「デュアル大辞林」をリリース。このように、常に時代の変化に適応し続けている点が、大辞林の大きな特長です。

特徴

『大辞林』は、現代語義を優先して解説することに定評があります。他の辞典が歴史的記述優先方式を取る中で、現代に即した使われ方や定義付けが行われています。このため、現代に生きる人々にとって非常に役立つ辞書となっています。

また、第四版の特典として、スマートフォンアプリ「ことまな大辞林」が提供されるなど、デジタル環境への配慮もされており、ますます便利になっています。

収録語数とメディア展開

第四版は、総収録語数が25万1千語を超え、ページ数も3100ページを誇ります。写真やイラストなしとはいえ、内容の濃さでは他の辞典に引けを取らない迫力があります。これに加え、初版からの改版履歴に示されるように、ユーザーのニーズに応じて内容のアップデートや新しいメディア展開を行っています。

紙媒体以外にも、Yahoo! JAPANやエキサイトなどのウェブサイトを通じてインターネットで閲覧できるサービスが整備され、さらに三省堂WebDictionaryや各種電子辞書でも利用可能になるなど、利用者にとって多様な選択肢が提供されています。

パートナーシップと展開

大辞林は、主要な辞書サイトや電子辞書に搭載され、カシオやキヤノンの電子機器でもアクセスできるよう深く浸透しています。また、第三版では特定の企業によって、iPhoneやiPad向けアプリとしても利用できるように展開されています。これにより、辞典としての役割を超え、手軽に持ち歩ける情報源としての側面も強化されています。

結論

『大辞林』は、現代の言語を支えるために進化し続けている、情報の宝庫です。日本語を学ぶ学生や、さらに深い理解を求める研究者まで、幅広い層に利用されています。今後も、国語辞典のトップとして、その存在感を発揮し続けていくことでしょう。

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