大道広幸

大道 広幸（おおみち ひろゆき）は、1987年6月25日に茨城県で生まれた元プロサッカー選手です。主にミッドフィールダーとしてプレーしました。

サッカーキャリアは地元の総和南FCから始まり、アズーSCを経て、強豪として知られる鹿島アントラーズのユースチームへ進みました。鹿島アントラーズユース在籍時には、チームが2004年のJユースカップで見事優勝を果たす立役者の一人となりました。ユース登録ながら、トップチームの活動にも帯同し、Jサテライトリーグでは2004年に1試合、翌2005年には9試合に出場して1得点を記録するなど、将来を嘱望される存在でした。

プロキャリアは、ユースから昇格する形で2006年に鹿島アントラーズのトップチームでスタートさせました。しかし、プロの世界では怪我に見舞われることが多く、リーグ戦での出場機会を得るのに苦労しました。Jリーグでのデビュー戦は、2007年11月18日に行われたJ1リーグ第32節、柏レイソル戦（カシマスタジアム）でした。

より多くの出場機会を求めて、2011年にはファジアーノ岡山FCへ移籍しました。岡山でのキャリアは、移籍初年度こそ開幕戦にスターティングメンバーとして出場したものの、その後はウイルス性の病気にかかり、さらに9月にはその手術を受けるなど不運が重なり、結局この1試合のみの出場にとどまってしまいました。翌2012年3月には、所属チームがファジアーノ岡山ネクストへ登録変更となりました。ネクストでは、第36回全国地域サッカーリーグ決勝大会に2試合出場しています。

2013年には、さらなる出場機会を求めてAC長野パルセイロへ期限付きでの移籍を選択しました。長野でプレーしたシーズン終了後、所属元の岡山と移籍先の長野の両クラブから退団することが発表されました。

その後、2014年3月にはJ3リーグに所属するグルージャ盛岡へ完全移籍しました。盛岡ではシーズン終了までプレーしましたが、2015年1月には契約期間満了に伴いチームを離れることとなりました。

選手としてのキャリアにおいて、不祥事も経験しています。2008年5月17日早朝、茨城県神栖市内で飲酒運転により検挙された事実が、同年5月20日に明らかになりました。当時、AFCチャンピオンズリーグのアウェイ戦でベトナムに遠征中でしたが、この件を受けてチームから離れて帰国することとなりました。後日、チームから謹慎6週間の処分と、9月末日までの公式戦出場停止という重い処分が科せられました。

グルージャ盛岡を退団してプロサッカー選手としての現役を引退した後、セカンドキャリアとして大阪府内の自動車販売店に勤務し、新たな道を歩んでいます。選手生活では多くの苦労や困難がありましたが、引退後は別の分野で活躍しています。

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