大部由美

大部由美のプロフィール

大部由美（おおべ ゆみ）は、1975年2月15日生まれで、日本のサッカー界において卓越した経歴を持つ元女子サッカー選手及び指導者です。身長167cmの彼女は、現役時代のポジションとしてディフェンダーを務め、その強靭なディフェンス力で多くの試合に貢献しました。

出身地と学歴

大部は鳥取県境港市に生まれ、境港市立渡小学校、境港市立第三中学校を経て、八千代松陰高等学校を卒業しました。彼女は幼い頃からスポーツに親しみ、姉の影響を受けて渡スポーツ少年団でサッカーに取り組むようになりました。中学時代には、クラブチーム「米子コスモス」でプレーし、確かな技術を磨きました。

プロキャリア

中学を卒業した後、大部は日本女子サッカーリーグ（日興証券女子サッカー部ドリームレディース）に入団し、ヤングプレーヤー賞を受賞しました。彼女は、日興証券の後、沖電気女子サッカー部OKI FC Windsに移籍しましたが、1999年度シーズンの終了後、チームは廃部となりました。その後、YKK東北女子サッカー部フラッパーズに移籍し、サッカー日本女子代表でもプレーしました。特に、2004年のアテネオリンピックアジア予選への出場後、代表チームでのディフェンダーとしての役割が変わり、試合に出る機会が減ってしまいました。

2005年には、所属チームが東京電力に移管され、チーム名も変更となりました。この年、チームの最下位となった際に選手兼任監督を務めた後、同年末に引退を発表しました。

引退後の活動

現役引退後、大部は故郷の境港市に戻り、スポーツ指導員としてのキャリアをスタートさせました。2007年からはJFAアンバサダーとして女子サッカーの普及活動に尽力し、「なでしこチャレンジプロジェクト」でコーチを務めるなど、多くの若手選手への指導に力を注ぎました。また、JFAナショナルトレセンコーチとして中国地方の指導を担当し、2012年からはガイナーレ鳥取U-15のコーチとしても活動を続けています。

日本代表としての実績

大部はアジア大会やAFC女子選手権にも出場し、1995年のFIFA女子ワールドカップでは、日本代表における歴史的な瞬間をサポートしました。その試合では、FW野田朱美選手の同点ゴールをアシストし、日本の女子サッカーの新たな幕開けに貢献しました。

個人の受賞歴

クラブレベルでは日興証券ドリームレディースで数々のタイトルを獲得し、個人としてもリーグのベストイレブンに選ばれるなど、多くの栄誉を手にしました。日本女子代表としても、85試合に出場し6得点を記録しています。

指導者としての展望

大部の人生はサッカーに捧げられています。選手としての経験を活かし、次世代の選手たちを指導することにやりがいを感じており、今後の活動に対する期待が高まっています。彼女のサッカーに対する情熱と貢献は、今後も続いていくことでしょう。

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