大野敏隆

大野 敏隆（おおの はるたか）

大野敏隆は、1978年5月12日生まれで、埼玉県出身の元プロサッカー選手です。彼は群馬県で育ち、主にミッドフィールダーとしてプレーしました。サッカー界では熱い情熱と卓越した技術で広く知られています。

来歴

彼のサッカーキャリアは1997年に前橋商業高校から柏レイソルに入団したことから始まります。このチームでは、中村俊輔とともにユース代表として活動し、チームの中心的選手として活躍しました。特に3年目からは背番号10が与えられ、長きにわたってチームの主力選手として存在感を示しました。この年、柏が初めてのタイトルとなる1999年のヤマザキナビスコカップ決勝では、鹿島アントラーズ相手に先制ゴールを決めるなど、記憶に残る瞬間を創出しました。

2003年6月には、京都パープルサンガへの期限付き移籍が決まり、2004年にも名古屋グランパスエイトに移籍しました。2004年9月1日に柏に復帰することとなりましたが、このときは降格危機に瀕していた柏を助けるべく呼び戻されたものでした。入れ替え戦では重要なゴールを決め、チームをJ1に残留させることに貢献しました。しかし、2005年は入れ替え戦に敗れ、柏はJ2に降格しました。

降格後、大野は東京ヴェルディ1969へ完全移籍を果たします。新監督に就任したラモス瑠偉により、主将に指名されるという栄誉を得たものの、2006年は大腿部にやや問題を抱え、シーズンの途中で腰部椎間板ヘルニアの手術を受けることとなります。その後の復帰戦は古巣の柏戦でしたが、コンディションは万全ではなく、シーズン中の出場は限られてしまいました。

2007年には昨年の怪我の影響が続いていましたが、依然として主将としてチームを牽引し、J1復帰に貢献しました。翌2008年にはチームがJ1昇格を果たしますが、またもや腰部の手術を受けるなどし、シーズンの終わりにチームは再びJ2へと降格。結果的に大野は2008年をもって東京ヴェルディを退団し、サッカー界からの引退が決定づけられました。

引退後の2010年3月15日には、地元のためにサッカースクールを開設することが報じられ、指導者として新たな道を歩み始めました。2017年には自身が立ち上げたサッカークラブチームにて、ジュニアやジュニアユースの指導に従事し、未来の選手たちの育成に尽力しています。

所属クラブ

• - ユース経歴

- 1989年- 1990年：前橋ジュニア（玉村町立中央小学校）
- 1991年 - 1993年：南橘中学校
- 1994年 - 1996年：前橋商業高校

• - プロ経歴

- 1997年 - 2005年：柏レイソル
- 2003年6月 - 2004年1月：京都パープルサンガ（期限付き移籍）
- 2004年2月 - 2004年8月：名古屋グランパスエイト（期限付き移籍）
- 2006年 - 2008年：東京ヴェルディ1969

個人成績

大野は、Jリーグにおいても目覚ましい成績を残しました。彼のJリーグ初出場は1997年7月9日の試合で、初得点は1998年4月4日に決めたものでした。また、J1・J2入れ替え戦でもいくつかのゴールを決める活躍を見せました。

タイトル・代表歴

大野は南橘中学校で全国中学校サッカー大会の得点王に輝き、柏レイソルではヤマザキナビスコカップで優勝を経験するなど、数々の記録を持っています。さらに、U-19日本代表やU-20日本代表としても国際舞台での経験を積みました。

今なお、彼のサッカーへの情熱や経験は後進への指導という形で生かされています。

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