大阪ゼロロクブルズ

大阪ゼロロクブルズの軌跡

大阪ゼロロクブルズは、2011年に大阪府東大阪市で産声を上げたプロ野球独立リーグのチームです。当初は「06BULLS」という名称で、旧関西独立リーグに加盟。2023年に現在の「大阪ゼロロクブルズ」へとチーム名を変更しました。

チームの成り立ちと変遷

チーム発足当初の運営母体はNPO法人スポーツクリエイションで、代表は中野彰氏でした。初代監督には、かつて大阪ゴールドビリケーンズを率いた村上隆行氏が就任。大阪を本拠地とする球団に再び関わることとなりました。

チーム名の「06」は、大阪の市外局番であるとともに、「関西の2府4県、6つの頂点に立つ」という野望が込められています。「ブルズ」は、村上監督が現役時代に所属した近鉄バファローズに由来します。村上監督は、「豪快な『いてまえ野球』と緻密さを融合させたい」という抱負を語っていました。

本拠地球場は花園セントラルスタジアム。照明設備がないため、ホームゲームは全てデーゲームで開催されます。過去には豊中ローズ球場や住之江公園野球場などでも試合を開催していましたが、現在は花園セントラルスタジアムがメインとなっています。

2020年まではNPO法人が運営していましたが、シーズン終了後に株式会社ゼロロクへと運営が移管。これにより、チームは新たな体制でスタートを切りました。

選手は基本的に無報酬で、アルバイトなどで生計を立てています。2024年の開幕前には、選手7名が千葉ロッテマリーンズのキャンプに「アルバイト」として派遣されるという、異例の取り組みも行われました。

激闘の歴史

2011年、旧関西独立リーグへの準加盟が承認され、翌年から公式戦に参加。初年度の2012年には、前後期ともに優勝争いを演じ、年間総合優勝を達成しました。翌2013年もリーグチャンピオンシップを制覇し、2年連続で年間優勝を果たしました。

旧関西独立リーグ脱退後は、兵庫ブルーサンダーズ（現・兵庫ブレイバーズ）とともにBASEBALL FIRST LEAGUEを設立。新リーグ初年度の2014年にもチャンピオンシップを制し、旧リーグ時代から3年連続で兵庫に勝利しています。

その後もリーグ戦で上位争いを繰り広げ、2016年にはトーナメントステージで3度優勝。しかし、リーグチャンピオンシップでは兵庫に敗れ、リーグ優勝には届きませんでした。2018年には村上隆行監督が退任し、村田辰美氏が後任監督に就任。2019年には元阪神タイガースの桜井広大氏がコーチに就任しました。

2020年には新型コロナウイルスの影響で活動停止を余儀なくされるなど、困難な時期もありましたが、同年オフには運営母体を株式会社ゼロロクに変更し、新体制で臨むことになりました。桜井広大氏が監督に昇格し、谷口功一氏がゼネラルマネージャーに就任しています。

2021年には最下位に終わるものの、翌年にはスタジアムアナウンサーを起用するなど、新たな試みも行われました。そして2023年、チーム名を現在の「大阪ゼロロクブルズ」に変更し、ロゴも一新。地域に根差した活動をさらに強化しています。

2023年は終盤まで優勝争いに加わるも、惜しくも3位でシーズンを終えました。2024年は3位となっています。

その他

• - 2013年にはサッカーチームFC大阪と相互協力提携を結んでいます。
• - 2017年からはプロレス団体DRAGON GATEとのチャリティーイベントを開催しています。
• - マスコットは雄牛の「ブルル」です。

大阪ゼロロクブルズは、多くの人々の想いを背負い、これからも地域に密着した活動を展開していきます。

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