大阪チタニウムテクノロジーズラグビー部

概要

大阪チタニウムテクノロジーズラグビー部（OSAKA Titanium technologies Rugby Football Club）は、日本の素材メーカーである大阪チタニウムテクノロジーズ株式会社によって運営されているラグビーユニオンチームです。チームは兵庫県尼崎市を主な活動拠点とし、関西の社会人ラグビーにおける歴史あるリーグ、トップウェストを中心に活動してきました。

歴史

チームの起源は1954年に遡ります。当時「大阪チタニウムラグビー部」として創部され、ラグビーチームとしての歩みを開始しました。その後、時代の流れや企業の組織再編に伴い、チームの名称も変更を重ねています。

1954年: 「大阪チタニウムラグビー部」として設立。
1993年: 「住友シチックスラグビー部」に名称を変更。
2002年: 「住友チタニウムラグビー部」に名称を変更。
2008年: 現在の「大阪チタニウムテクノロジーズラグビー部」に名称を変更し、現在に至ります。

この名称の変遷は、チームが親会社の歴史と密接に関わりながら活動を続けてきたことを示しています。

活動拠点と地域との関わり

チームは、兵庫県南東部に位置する尼崎市に活動拠点を置いています。尼崎市は阪神工業地帯の中核をなす都市であり、多くの企業が立地しています。本ラグビー部の他にも、尼崎市には様々なカテゴリーのスポーツチームが本拠地を置いて活動しており、スポーツが比較的盛んな地域と言えます。例えば、アメリカンフットボールの「アサヒ飲料チャレンジャーズ」、女子ソフトボールの「SHIONOGIレインボーストークス」、男子バレーボールの「兵庫デルフィーノ」などがあります。かつて、短期間ながらプロ野球球団の「熊谷レッドソックス」も尼崎市を本拠地としていた歴史があります。

リーグ戦における軌跡

大阪チタニウムテクノロジーズラグビー部は、関西社会人ラグビーのトップウェストリーグで長らく戦ってきました。その道のりは、所属カテゴリーの変動を伴うものでした。

トップウェストにおける主な戦績は以下の通りです。

2004-2005シーズン: トップウェストCで6位の成績でした。
2005-2006シーズン: 同じくトップウェストCで3位と順位を上げました。
2006-2007シーズン: トップウェストCで準優勝という好成績を収めました。この結果と、同シーズン後のリーグ再編により、より上位カテゴリーであるトップウェストBへの参加が決定しました。
トップウェストBでの活動 (2007-2008〜2013-2014): トップウェストBでは7シーズンにわたって戦いました。この間の順位は5位、4位、4位、5位、5位、3位、4位と推移し、主に中位から下位で安定した成績を残しました。特に2012-2013シーズンには3位となり、上位争いに絡むこともありました。
2014-2015シーズン: トップウェストBで6位（5敗）となり、このシーズン後のリーグ再編のタイミングも相まって、トップウェストCへの降格が決まりました。
トップウェストC復帰後 (2015-2016〜2019-2020): 再びトップウェストCでの戦いが始まりましたが、厳しいシーズンが続きました。2015-2016シーズンは6位（2勝5敗）、2016-2017シーズンは8位（7敗）と苦戦。2017-2018シーズンは5位（3勝3敗）と持ち直したものの、2018-2019シーズンは再び最下位の8位（0勝6敗）となり、下位チームとの入れ替え戦に臨むことになりました。この入れ替え戦に勝利し、トップウェストCへの残留を果たすことができました。しかし、続く2019-2020シーズンもトップウェストCで8位（0勝6敗）と振るわず、この結果をもって所属カテゴリーが府県リーグへと移行することとなりました。

チームを取り巻く環境

大阪チタニウムテクノロジーズラグビー部は、親会社である大阪チタニウムテクノロジーズ株式会社の支援の下で活動しています。同社は住友グループの一員であり、その安定した基盤がチームの継続的な活動を支えています。企業チームとして、長年にわたり関西社会人ラグビーの一角を担う存在として知られてきました。

大阪チタニウムテクノロジーズラグビー部