大阪フジワラリゾート

大阪フジワラリゾート：FUJIWARAが仕掛ける予測不能のバラエティ番組

2003年、テレビ大阪で放送された『大阪フジワラリゾート』は、お笑いコンビFUJIWARA初の冠番組として、大きな話題を呼びました。全23回に渡り放送されたこの番組は、FUJIWARAを筆頭に、サバンナ、千鳥といった人気芸人たちが集結し、予測不能な展開と笑いに満ちた企画の数々で視聴者を魅了しました。特に千鳥にとっては初のレギュラー番組ということもあり、彼らの初期の活躍を垣間見ることができる貴重な記録となっています。

番組の最大の特徴は、その自由度の高さです。毎回、FUJIWARAを中心に据えつつ、様々な企画が展開されました。その中には、事前に綿密に計画されたものもあれば、メンバーのアドリブや思いつきから生まれたものもあり、まさに予測不能な展開が番組の魅力となっていました。

記憶に残る企画の数々

番組を彩った企画の中でも特に印象的なのは、以下の3つです。

1. 古今東西の旅

この企画では、高知や熊本・鹿児島など、日本各地への旅を敢行。旅の行き先や旅程、さらには途中で強制的に帰国させられるメンバーまでも、古今東西ゲームで決定するという、運任せの要素が強い企画でした。サイコロを振って決定される旅の行程は、メンバーだけでなく視聴者にとっても予想不可能で、ハラハラドキドキの展開が繰り広げられました。

高知への旅では、メンバーの思いつきから高知空港へ行くことになり、さらには藤本さんが大阪へ帰るという、予想外の展開に。藤本さんの涙ながらの帰郷シーンは、今でも多くの視聴者の記憶に焼き付いているのではないでしょうか。

熊本・鹿児島への旅では、原西さんが帰国させられるという結末に。大阪に戻った原西さんは、藤本さんの自宅マンションに悪口の張り紙をするという、二人の仲の良さが感じられるエピソードも残っています。

2. 酔いどれタイマン対決

酒癖の悪いことで知られる原西さんと大悟さんを長時間飲ませ、その後、相撲対決や根性対決など様々な対決を繰り広げる企画。酒に酔って本性を現すメンバーたちの姿は、普段見られない彼らの素顔を垣間見ることができ、大きな笑いを誘いました。

特に第22回では、八木さんの交際相手が登場したことも話題となり、番組にさらなるスパイスを加えました。

3. 175Rを笑わせろ！

当時絶大な人気を誇っていたバンド、175Rを笑わせるという企画。FUJIWARAと千鳥が175Rのライブに潜入し、彼らを笑わせることに成功すれば、番組のテーマソングを作ってもらうことができるという、シンプルながらも大きな目標を掲げた企画でした。

この企画は、175RのメンバーがFUJIWARAと千鳥の大ファンだったという偶然から実現したものであり、その裏側には、番組ブレーンである倉敷ユウ作さんの尽力があったと言われています。

伝説に残る最終回

最終回では、原西さんの「最初はギー（グー）」という、じゃんけんを成立させないギャグが話題となりました。このギャグが原因で番組が終わってしまったという藤本さんの発言は、番組のエンディングを象徴するエピソードとして語り継がれています。

まとめ

『大阪フジワラリゾート』は、FUJIWARAを中心とした個性豊かな芸人たちが織りなす、予測不能で笑いに満ちたバラエティ番組でした。その自由奔放な企画の数々は、現在でも多くの視聴者の記憶に残り、伝説的な番組として語り継がれています。様々な企画を通して見せた芸人たちの本質や、その人間関係は、この番組の大きな魅力であり、現在でも多くのファンから愛され続けています。

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