大阪市立佃中学校

大阪市立佃中学校

大阪市立佃中学校は、大阪府大阪市西淀川区に位置する公立中学校です。西淀川区北西部に広がる校区を管轄し、地域社会に密着した教育活動を展開しています。本校は、近隣の大阪市立淀中学校の生徒数増加問題への対策として、1980年に開校しました。淀中学校の校区であった佃地区は、1970年代以降、工業地帯から住宅地へと大きく変貌を遂げ、人口が急増しました。この人口増加に伴い、淀中学校は生徒数1500人を超える過大規模校となり、教育環境の改善が課題となっていました。

設立の経緯

そこで、淀中学校からの分離・新設が計画され、1978年6月1日、大阪市教育委員会に申請書が提出されました。この日が、大阪市立佃中学校の創立記念日とされています。その後、校区の決定、校舎の建設を経て、1980年に開校。開校当初は、既存の淀中学校の2年生の一部が転入し、1・2年生でスタートしました。

学校の歴史

開校以来、佃中学校は地域社会の発展とともに歩んできました。1994年には養護学級が新設され、より多様な生徒への対応が可能となりました。また、1999年にはカウンセリングルームが設置され、生徒の心のケアにも力を入れる体制が整いました。阪神・淡路大震災（1995年）や大阪府北部地震（2018年）といった災害時には、地域社会の一員として被災者支援にも取り組んでいます。

校区とアクセス

大阪市立佃中学校の校区は、大阪市立佃小学校と大阪市立佃西小学校の通学区域とほぼ同じです。具体的には、大阪市西淀川区の佃1丁目から7丁目、千舟1丁目から3丁目が含まれます。最寄りの駅は阪神本線の千船駅と杭瀬駅で、それぞれ学校から約700m、約1kmの距離にあります。また、大阪シティバスと阪神バスの佃バス停も利用可能です。

著名な卒業生

佃中学校からは、多くの卒業生が社会に羽ばたき、活躍しています。その中には、俳優の内田滋氏も含まれます。

まとめ

大阪市立佃中学校は、地域社会のニーズに応えるべく設立され、以来、地域に根ざした教育活動を展開し続けています。生徒の育成はもちろん、地域貢献にも積極的に取り組む、活気あふれる学校です。これからも、地域社会の期待に応えながら、生徒たちの未来を育む教育機関として、発展を続けていくことでしょう。

年表

1978年6月1日：大阪市立淀中学校より分離新設申請
1979年1月：校区決定
1979年8月23日：学校建設工事着工
1980年3月26日：校名「大阪市立佃中学校」正式決定
1980年：開校
1981年5月30日：開校記念式典
1994年4月8日：養護学級新設
1995年1月17日：阪神・淡路大震災による校区被害
1999年8月31日：カウンセリングルーム新設
2018年6月18日：大阪府北部地震による校区被害

もう一度検索