大阪府立城山高等学校

大阪府立城山高等学校の歴史と沿革

大阪府立城山高等学校は、大阪府豊能郡豊能町余野にかつて存在した公立高校で、1948年に設置された大阪府立園芸高等学校東能勢分校からその起源を持っています。この学校は普通科と園芸科を併設し、地域の教育に重要な役割を果たしていました。校名にある「城山」は、余野地区の城址である高台に由来しています。

概要

城山高等学校は、1948年の設立以来、普通科と園芸科の教育に注力し、1976年には独立した高校としてスタートしました。その後、地域の生徒たちに多様な学びの場を提供し続けました。しかし、2006年度には現行の高校統廃合計画により新たな生徒募集が停止され、最終的に2008年3月に閉校となりました。

沿革

この学校の設立は、豊能郡東能勢村の中 school كبارياتに対する教育機会を広げるためから始まりました。1948年に設置された分校では、当初定時制の家庭科が開設されました。その2年後、定時制の農業科も併設され、地域の生徒たちに農業教育の機会を提供することとなりました。授業は、村の中学校や役場の教室を借りて行われていましたが、1953年には現校舎が完成し移転しました。

1963年には定時制を廃止し、全日制の農業科と家政科に移行しました。また、1972年には園芸科に改称され、さらなる専門教育の充実を図ることになります。1974年には、普通科も設置され、地域の生徒に高校進学の選択肢を増やしました。

1976年4月1日、城山高等学校として正式に独立開校し、その時点で家政科の募集が停止され、普通科と園芸科の二つの学科体制へと移行しました。独立後、城山高等学校は1994年に日本の高等学校で初めて「有機農業」の授業を開講するなど、先駆的な取り組みも行いました。

閉校とその後

2004年には、大阪府教育委員会が城山高校の機能統合と廃校の方針を発表し、2006年からは生徒の募集が停止されました。2008年3月には閉校式が行われ、3310名の卒業生を送り出した後に校舎が閉じられました。これに伴い、後の学校事務は大阪府立園芸高等学校が引き継ぎました。

閉校した校地は、2011年に大阪市此花区にある淀之水学院に売却され、現在は昇陽中学校・高等学校の城山キャンパスとして使用されています。今では、昇陽高等学校の生徒が定期的に耐寒訓練を行い、また中学校の生徒たちは農業体験を通じて地域と深い関わりを持っています。

交通アクセス

城山高等学校への交通は、阪急バスが便利で、切畑口バス停から北へ約200メートル、余野バス停からは北へ約700メートルの距離にありました。電車を利用する場合は、阪急池田駅から約40分、阪急茨木市駅から約1時間20分でアクセスすることができました。

当校の閉校は地域にとって惜しまれる出来事であり、その教育活動は多くの生徒に影響を与えました。

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