大阪府立水都国際中学校・高等学校

大阪府立水都国際中学校・高等学校

大阪府立水都国際中学校・高等学校は、大阪市住之江区に位置する公設民営の中高一貫校です。この学校は、大阪府と学校法人大阪YMCAの共同によって設立され、日本で初めての試みとして注目されています。

概要

この学校は、国家戦略特区制度を活用し、学校教育法の特例に基づいた併設型の教育機関です。大阪市が設置者となり、運営は学校法人大阪YMCAが責任を持っています。特に2021年から2022年にかけて実施された市立高等学校の府立高等学校への移管により、学校の枠組みが大きく変化しました。この移管により中学校も府立となり、より広範な教育の提供が可能となりました。

教育方針

この学校では、中学校の段階で標準の学習指導要領に加え、「グローバルスタディーズ（国際理解）」や「コミュニティ＆アクション」といった選択科目を設けています。また、高等学校では「グローバル探究科」が新設され、2年次からは異なるコースに分かれた専門的な教育が行われます。特に、英語や数学、理科の授業では英語を用いた授業形式が取り入れられており、国際的な視野を持った人材の育成を目指しています。

課外活動

水都国際中学・高等学校では「GAPS」という自主的な課外活動の仕組みを導入しています。これは、生徒が自らの提案をもとに生徒会に活動の承認を求めるもので、活動が認められると即座に取り組むことができます。スポーツや文化活動を多岐にわたって展開しており、バドミントン部やバスケットボール部、さらには文芸部や科学研究部など、さまざまな部活動が用意されています。また、中でも注目を集めたのは「マインクラフト研究部」であり、第5回Minecraftカップ全国大会で学校賞を受賞しました。

沿革

この学校は、2019年4月に大阪市立南港緑小学校と南港渚小学校の校地に開校しました。初年度には中学校2学級、高校2学級が設置され、80名ずつの生徒を迎え入れました。2022年4月には校舎の改修および新校舎の増築が完了し、高校では4学級160名への拡大が見込まれています。

大阪府立水都国際中学校・高等学校は、ただの教育機関ではなく、次世代を担うグローバルな人材を育成するためのプラットフォームとしての役割を果たしています。学びの場としての環境が整備されているとともに、生徒たちは多彩な文化体験を通じて成長し続けています。

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