大阪
教員団(おおさかきょういんだん、英: Osaka Teachers Rugby Football Team)は、
大阪府を拠点に活動する
ラグビーユニオンチームです。チームは
大阪府内の
教員によって構成されており、特に体育
教員が中心的な役割を担っています。教育者としての日常業務をこなしながら、ラグビーのフィールドで戦うという、ユニークな活動スタイルを持つチームです。現在は、関西ラグビーフットボール協会が運営する
トップウェストBリーグに所属し、日々トレーニングを重ねています。
教員という本業を持ちながらラグビーを続ける彼らは、チームワークや規律といったラグビーの価値観を、教育現場での指導にも活かしています。これは大阪
教員団ならではの大きな特色であり、チームの活動が教育の質を高める一助ともなっていると言えるでしょう。
歴史
大阪
教員団の歴史は古く、トップリーグ(現リーグワン)創設以前の関西社会人ラグビーリーグ時代から活動しています。1992-1993シーズンには関西社会人リーグのBリーグに参戦していましたが、このシーズンを8位で終え、翌シーズンはCリーグへの降格を経験しました。Cリーグでは数年間戦い、1993-1994シーズンは6位、1994-1995シーズンは3位、1995-1996シーズンは4位、そして1996-1997シーズンには2位と、着実に順位を上げていきました。しかし、1997-1998シーズンは苦戦し7位となり、再び下のDリーグへ降格するという厳しい時期も経験しました。
この降格を契機にチームは立て直しを図り、翌1998-1999シーズンには関西社会人リーグDリーグで優勝を果たし、わずか1年でCリーグへの復帰を決めました。Cリーグに戻ってからも安定した戦いを見せ、1999-2000シーズン2位、2000-2001シーズン4位、2001-2002シーズン4位、2002-2003シーズン5位という成績を残しました。この2002-2003シーズン終了後、日本のラグビー界全体が再編され、トップリーグが発足。それに伴い、大阪
教員団は新たな地域リーグである
トップウェストBリーグへの参入が決まりました。
トップウェストBリーグに舞台を移してからも、大阪
教員団は激しい戦いを続けています。参入当初は中位の成績が続きましたが(2003-2004シーズン6位、2004-2005シーズン5位、2005-2006シーズン6位、2006-2007シーズン7位)、2007-2008シーズンには見事
トップウェストBリーグで優勝を飾ります。さらに翌2008-2009シーズンも優勝し、2連覇を達成しました。
その後も
トップウェストBで上位争いを続け、2009-2010シーズン、2010-2011シーズンと2年連続で2位となりました。しかし、2011-2012シーズン4位、2012-2013シーズン5位と順位をやや下げ、2013-2014シーズンには3位に復帰したものの、2014-2015シーズンは5位(2勝3敗)となり、再びリーグ再編によって
トップウェストCリーグへの降格を経験しました。
関西社会人リーグ時代と同様、降格を乗り越える強さを見せた大阪
教員団は、
トップウェストCリーグで迎えた2015-2016シーズン、圧倒的な力で6勝1敗の成績を収め、優勝を決めました。これにより、わずか1年での
トップウェストBリーグ復帰を果たしました。
トップウェストBリーグ復帰後は、再び競争の激しいリーグの中で戦っています。2016-2017シーズンは7位と苦戦しましたが、2017-2018シーズンには5勝2敗の成績で3位と躍進しました。続く2018-2019シーズンは4位(4勝3敗)、2019-2020シーズンは5勝2敗で3位と、上位に定着しつつありました。
コロナ禍の影響を受けた2021-2022シーズンは、リーグ戦のホワイトカンファレンスを1勝1敗の2位で通過し、順位決定戦での勝利により総合3位となりました。2022-2023シーズンは3勝3敗で5位という成績でした。
直近のシーズンでは、2023-2024シーズンに1勝5敗1分で7位となり、
トップウェストB残留をかけた入替戦に臨みましたが、これに勝利してBリーグ残留を果たしました。そして、2024-2025シーズンは3勝4敗で5位となり、
トップウェストBリーグでの活動を継続しています。
過去の主な所属選手
大阪
教員団には、過去に日本代表として活躍した
河瀬泰治氏や、竹内擁騎氏といった実力のある選手が在籍していました。
教員としての職務と両立しながらラグビー界のトップレベルを目指した彼らの存在は、チームの歴史に輝きを加えています。
大阪
教員団は、
教員という専門職を持ちながらラグビーに情熱を燃やすユニークなチームとして、関西ラグビー界で存在感を放っています。長い歴史の中で幾多の困難を乗り越え、
トップウェストという舞台で常に挑戦を続けるその姿勢は、教育現場とスポーツ活動の両面で多くの人々に影響を与えています。
関連項目