大阪産業大学ライオンズ

大阪産業大学ライオンズは、大阪産業大学の体育会に所属するアメリカンフットボールチームとして活動しています。チームは1969年に関西学生アメリカンフットボール連盟へ正式に加盟しました。

チーム名の「ライオンズ」は、百獣の王であるライオンに由来しており、その力強いイメージはチームの象徴となっています。ヘルメットには吠えるライオンの勇ましいロゴマークが描かれており、これは大学本部の正門に設置されているライオン像とも共通するモチーフです。

チームの歴史

ライオンズの歴史は、1969年の連盟加盟以降、挑戦と苦難の連続でした。長年の努力が実を結び、1995年には京都産業大学を破って悲願の1部リーグ昇格を果たします。1996年度には5位タイ、1997年度には6位タイと、いずれも抽選によって入れ替え戦を回避し、なんとか1部に留まりました。しかし、1998年以降は厳しい戦いが続き、毎年入れ替え戦に出場することを余儀なくされます。特に低迷した時期は、1999年秋季リーグの第6戦での神戸大学戦から、2002年の第6戦で再び神戸大学に勝利するまでの約3年間で、リーグ戦において20連敗という非常に苦しい記録を残しました。この2002年には7位タイとなり、入れ替え戦で関西大学に大敗し、2部リーグへの降格が決定しました。その後、2005年には入れ替え戦で龍谷大学に勝利し、4年ぶりの1部復帰を果たしますが、翌2006年はリーグ戦で1勝もできず、再び入れ替え戦で龍谷大学に敗れ、わずか1年で2部リーグに降格してしまいました。

強豪への道のりにおける課題

ライオンズが関西学生リーグの強豪校と伍していく上で、大きな壁となっているのが選手獲得の現状です。特に、系列校である大阪産業大学附属高等学校のアメフト部（通称：ファイティングエンジェルス）との連携が課題として挙げられます。附属高校アメフト部は、かつてクリスマスボウルで4連覇を達成するなど、全国レベルの強豪校として知られていますが、その卒業生が内部進学でライオンズに入部するケースが極めて少ないのが現状です。附属高校の選手たちの多くは、推薦入試などを通じて立命館大学、関西大学、近畿大学といった他の有力大学へ進学しており、特に立命館大学へは毎年平均して4名程度（学年の約4分の1）が進学しています。一方、大阪産業大学に進学し、ライオンズでプレーを続ける選手は、1学年に1人いるかいないかという状況です。保護者側も、系列校である大学よりも、より高いブランド力を持つ関関同立などへの進学を希望する場合が多いと考えられます。ただし、同志社大学や関西学院大学への進学は稀であり、また、付属高校は難関大学への進学を主とする学校ではないため、京都大学や神戸大学のような国公立大学に進学してアメフトを続ける選手も見られないようです。現在ライオンズで活躍する選手は、アメフト経験者の場合、北大津高校や東邦高校など他県の高校出身者が多く、未経験で入部する選手は、高校時代に野球部に所属していた者が多い傾向にあります。

今後の展望

近年、ライオンズは深刻な部員不足にも悩まされています。ある年には、推薦入学した選手を除くと、一般入部者がわずか数名に留まったこともありました。チームが将来的に1部リーグで確固たる地位を築き、最終的な目標である甲子園ボウル出場を果たすためには、効果的なリクルーティング活動の強化が不可欠です。付属高校からの安定した選手供給が難しい現状を踏まえ、いかにして外部から有力な選手を獲得し、部員数を増やしていくかが、チームの浮沈を左右する重要な課題となっています。

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