大阪茨木モスク

大阪茨木モスクについて

大阪茨木モスク、または大阪茨木マスジドは、日本の大阪府茨木市に存在するモスクです。この施設は2006年に開堂され、宗教法人大阪茨木モスクが運営を行っています。多くの信者にとって、地域の信仰の場となっているこのモスクの設立には、熱心な募金活動が背景にありました。

歴史

1990年代初頭、大阪大学ではムスリムの留学生や研究員たちが集まり、OMA（Osaka Muslim Association）を設立しました。このグループは、ムスリムの起業家や地方の日本人と連携し、モスク設立のための資金を募るためにマスジド委員会を構成しました。寄付を集める活動はICFO（Islamic Culture Foundation Osaka）という名称で行われました。当初、モスクは大阪市の中心部に建設される予定でしたが、資金不足から妥協が必要となりました。特に2005年には、その当初の計画が見直され、アクセスの良い場所が選ばれることになりました。

2005年12月、ようやく現在の茨木モスクとして使われる物件が確保されたものの、その時点での寄付金は140万円にとどまり、購入に必要な320万円には足りませんでした。そこで、マスジド委員会は更なる募金を呼びかけ、MSAJ（Muslim Student Association Japan）を通じて全国的な募金活動を展開しました。その努力が実を結び、2006年3月31日に物件を購入することができました。この募金の余剰は、手洗い場や水場の設置に充てられました。

同年4月22日、茨木モスクの開堂式が催され、多くのコミュニティメンバーが出席しました。翌日には近隣の住民や自治会、警察を招待し、もう一度開堂式を行いました。

活動内容

大阪茨木モスクの運営は、OMAによって半年ごとに交代で行われる会長や会計といった役職に基づいています。そのため、コミュニティの結束が強く、様々な活動が展開されています。

集団礼拝

金曜日には、毎週恒例の集団礼拝が行われます。2010年には、専任のイマームは不在でしたが、選ばれた担当者がアラビア語と英語で礼拝を執り行っています。

土曜日プログラム

土曜日には、アスルの礼拝後にさまざまなプログラムが提供されます。子供向けのクルアーン朗唱教室や預言者の物語についての講義、イスラームに関する様々な講義が行われています。この土曜日プログラムは通年で実施されていますが、特別なイベントがある週は実施されないことがあります。

ラマダンの特別活動

ラマダン期間中には、タラウィーフやタハッジュドと呼ばれる特別な礼拝が行われます。この時期にはモスクの出入りが増えるため、近隣住民に対してお菓子を配るなどの活動も行われます。

交通アクセス

大阪茨木モスクへのアクセスは、大阪モノレール 彩都線の豊川駅から徒歩7分です。地域のムスリムコミュニティにとって、アクセスしやすい位置にあることが重要視されています。

参考情報

大阪茨木モスクは、周辺地域のコミュニティに根付く大切な施設であり、様々な文化的活動を通じて地域との関わりを深めています。信徒や地元住民が一堂に会し、互いに理解を深める場を提供することを目指しています。

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