大陸選手権 (柔道)

大陸選手権：柔道における地域No.1決定戦

大陸選手権は、国際柔道連盟（IJF）の下部組織である各大陸連盟が主催する、各地域における柔道の頂点を決める大会です。アジア、パンアメリカン、アフリカ、オセアニアの各地域連盟に所属する国と地域の選手たちが、その威信をかけて競い合います。

大会概要

かつて、アジア、パンアメリカン、アフリカ、オセアニアの各大陸では、オリンピック開催年を除き毎年開催されていましたが、2012年からはヨーロッパと同様に、オリンピック開催年にも実施されるようになりました。この変更により、大会の重要性がより一層高まりました。

2009年からは、IJFのランキングポイント対象大会となり、選手のランキングに影響を与えるようになりました。2009年から2012年までの間、オセアニア選手権だけは他の大陸選手権と比較して、獲得できるランキングポイントが半分以下でしたが、2013年からは他の大陸選手権と同等のポイントを獲得できるようになりました。これにより、オセアニア地域の選手も、より積極的に大会に参加するようになりました。

2011年からは、団体戦も同時期に開催されるようになり、国や地域ごとのチームとしての実力も試される場となりました。アジア選手権は、他の大陸選手権とは異なり、男女それぞれ最大9名までのエントリーが認められていませんでしたが、2016年からは他の大会と同様に最大9名までのエントリーが可能になりました。

2019年からは、アジア選手権とオセアニア選手権が統合され、新たにアジア太平洋選手権大会として開催されることになりました。また、2022年からはパンアメリカン選手権とオセアニア選手権が統合され、パンアメリカン・オセアニア選手権大会という名称に変更されました。これらの変更は、地域間の連携を強化し、大会の規模を拡大することを目的としています。

大会の特徴

代表選手の制限： 2013年からは男女ともに代表が最大9名までに制限されています。
組み合わせ方法： 試合における組み合わせ方法は、各大陸連盟に一任されています。これにより、各地域の実情に合わせた柔軟な大会運営が可能となっています。
* 敗者復活戦： 準々決勝で敗れた選手は敗者復活戦に回ることができますが、それ以前に敗れた選手はその時点で試合終了となります。

獲得ポイント

大陸選手権で獲得できるIJFランキングポイントは、選手の世界ランキングに大きく影響します。そのため、各国の代表選手たちは、この大会で上位入賞を目指し、激しい戦いを繰り広げます。

大陸選手権は、各大陸の柔道レベルを測る上で重要な指標となるだけでなく、オリンピックや世界選手権などの国際大会への出場権を争う上でも重要な意味を持つ大会です。

出典：JudoInside.com

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