大須301ビル

大須301ビル：大須商店街の中核を担う複合施設

大須301ビルは、名古屋市中区大須商店街に位置する地上12階、地下1階の複合商業ビルです。2003年12月、大須30番第1地区第一種市街地再開発事業の一環として開業しました。商業施設、医療機関、オフィス、そしてマンションと、多様な機能が一体となったこのビルは、大須商店街の活性化に大きく貢献しています。

多彩なテナントと変化する商業空間

ビルの低層階は商業施設となっており、多様な店舗が軒を連ねています。1階には大須名店街、2階には大須バザールなど、大須の賑わいを感じさせる空間が広がっています。地下1階にはドン・キホーテが出店し、利便性を高めています。

3階は、開業当初は「大須中華街」として複数の中国料理店や台湾料理店が営業していましたが、現在はサイゼリヤをはじめ、メイド喫茶や男装喫茶などの個性的な飲食店、インド料理店、朝鮮料理店など、多様なジャンルの飲食店が入り混じった活気あるフロアとなっています。唯一残る中華料理店である明和酒家と共に、大須301ビル独自の食文化を形成しています。

4階と5階はメディカル・ビジネスフロアとなっており、複数のクリニックや薬局、医療関連事業所が入居しています。地域住民の健康を支える重要な役割を担っています。6階と7階はオフィススペースとなっており、様々な企業が事業を展開しています。

8階から12階は、大須301ビルと一体化しながらも住所表示の異なるマンションとなっており、住居空間を提供しています。

アクセスと周辺環境

大須301ビルは、名古屋市営地下鉄名城線・鶴舞線の上前津駅から徒歩約2分という好立地にあります。大須商店街の中心に位置し、周辺には多くの飲食店や商業施設、そして伝統的な街並みが残るエリアが広がり、活気ある環境に恵まれています。

再開発事業と関連施設

大須301ビルは、大須30番第1地区第一種市街地再開発事業によって建設されました。この事業は、老朽化した建物の建て替えと、周辺環境の整備を目的として行われました。関連プロジェクトとして、大須30番第2地区市街地再開発事業（万松寺ビル）があります。

過去のテナント

大須301ビルには、過去には様々なテナントが出店していました。2階には韓国料理店「YEP!SEOUL」、7階には「メディアカフェポパイ」などが入居していましたが、現在は閉店しています。これらのテナントの入れ替わりも、大須301ビルの変化と活気を象徴する出来事と言えるでしょう。

まとめ

大須301ビルは、商業、医療、オフィス、住居という多様な機能を備え、大須商店街の中核を担う複合施設です。アクセスも良く、周辺環境も賑やかで、今後も大須エリアの活性化に貢献していくことが期待されます。その変化に富んだテナント構成も、大須301ビルの魅力の一つと言えるでしょう。

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