天喜寺

天喜寺の紹介

天喜寺（てんきじ）は、岐阜県大垣市上石津町に位置する臨済宗妙心寺派の寺院であり、その山号は瑞巖山と称されています。本尊には観世音菩薩が祀られており、西美濃三十三霊場の第五札場としても知られています。

沿革

この寺院は、1057年（天喜5年）に天台宗の僧である玄良によって創建されました。彼はその地を隠れ住む場所として選び、源頼義の協力も受けて寺を設立しました。この際、寺の名前は当時の元号に由来しています。

その後、1366年（貞治5年）には雙桂定巖禅師によって臨済宗に改宗され、現在の形へと変遷していきました。このように、天喜寺は長い歴史の中でさまざまな宗派の影響を受けながら発展してきた寺院です。

文化財

天喜寺は数多くの文化財を有しており、その中には以下の重要なものが含まれています：

• - 絹本著色釈迦三尊図及び涅槃図：県の重要文化財として指定されており、仏教美術の重要な一例です。
• - 絹本著色涅槃図：同じく県の重要文化財で、釈迦の死を描いた逸品です。
• - 木造雙桂定厳和尚坐像：これも県の重要文化財であり、臨済宗の影響を受けた芸術作品です。
• - 木造彩色地蔵菩薩坐像：市の重要文化財に指定されており、多くの信仰を集める存在です。
• - 木造薬師如来坐像：こちらも市の重要文化財に指定されています。
• - さらに、円空仏の一体も保管されており、円空に関連する貴重な遺産となっています。

これらの文化財は、寺院の価値を高める要素であり、訪れる人々に深い感動を与えています。

交通アクセス

天喜寺へのアクセスは、複数の手段があります。まず、東海道本線及び養老鉄道養老線の大垣駅からのアクセスが可能です。大垣駅前のバス乗り場4番から、大垣多良線の「多良・時」行きのバスに乗車し、「川東」バス停で下車。そこから徒歩約10分程度で到着します。

また、東海道本線関ケ原駅からもアクセスが可能で、同様に関ヶ原多良線の「多良・時」行きのバスで「川東」バス停より徒歩10分が目安となります。

このように、天喜寺は歴史的価値を持つだけでなく、訪れる人々に多様な文化体験を提供する場所でもあります。ぜひ機会があれば、実際に足を運んでみてください。

もう一度検索