天国の本屋〜恋火

天国の本屋〜恋火

『天国の本屋〜恋火』は、2004年に公開された日本映画です。原作は松久淳と田中渉による同名小説で、映画は篠原哲雄が監督を務めました。

概要

原作小説は、当初はあまり注目されていませんでしたが、岩手県盛岡市の書店員がその魅力に気づき、独自に宣伝したことでロングセラーとなりました。映画化にあたっては、原作に『恋火』のストーリーが加えられ、脚本は篠原哲雄と狗飼恭子が共同で担当しています。音楽は松任谷正隆が担当し、主題歌は松任谷由実の「永遠が見える日」が使用されています。

あらすじ

物語は、天国にある不思議な本屋「天国の本屋」と地上を舞台に展開されます。

天国の本屋でアルバイトをすることになったピアニストの健太は、そこで憧れのピアニスト・翔子と出会います。しかし、翔子は事故によって片耳の聴覚を失い、ピアノを弾けなくなっていました。健太は翔子の協力を得て、彼女が諦めていた恋人の花火をモチーフにしたピアノ組曲『永遠』を完成させようとします。

一方、地上では、翔子の姪・香夏子が、中止になっていた地元の花火大会を復活させるために奔走していました。香夏子は、翔子の恋人であり、過去の事故の責任から花火師を辞めてしまった瀧本に、伝説の「恋する花火」を打ち上げるよう説得します。

天国で組曲が完成し、地上で伝説の花火が打ち上げられたとき、奇跡が起こります。

キャスト

長瀬香夏子 / 桧山翔子：竹内結子（一人二役）
町山健太：玉山鉄二
由衣：香里奈
サトシ：新井浩文
ヤマキ：原田芳雄
瀧本：香川照之

スタッフ

原作：松久淳、田中渉
監督：篠原哲雄
脚本：狗飼恭子、篠原哲雄
音楽：松任谷正隆
主題歌：松任谷由実「永遠が見える日」

その他

主演の竹内結子は、本作で一人二役に初挑戦しました。
* 原田芳雄は、後半の自身の出演シーンの脚本を自ら書き直し、それが採用されたというエピソードがあります。

『天国の本屋〜恋火』は、天国と地上を舞台に、音楽と花火、そして人々の想いが織りなす感動的な物語です。

もう一度検索