天才!ヒポカンパス

天才!ヒポカンパス

『天才!ヒポカンパス』は、1996年4月から9月まで放送されたフジテレビのクイズ番組で、瞬間的な記憶を中心にしたさまざまなクイズが展開されました。タイトルの「ヒポカンパス」は脳の記憶を司る部位「海馬」を暗示しており、記憶力を試す形式のクイズが特徴的です。

番組は1996年の正月に特別番組として初めて放送され、同年4月にレギュラー放送が開始されました。展開は常に挑戦的で、解答者たちは2つのチームに分かれ戦い、記憶力を競いました。また、オープニングテーマには電気グルーヴの楽曲が使われ、番組の盛り上がりを後押ししました。

進行ルール

この番組の進行は「右脳ゾーン」と「左脳ゾーン」という二つのチームに分かれ、5対5の対決が行われます。各チームが交代で解答者となり、様々な「チャンク」に分かれたクイズにチャレンジしていきました。各チャンクでの獲得得点は「バイト」という単位で表現され、勝利チームには純金が贈られます。また、個人で最も多くのバイトを獲得したMVPには、100万円相当の「記憶金庫」への挑戦権が与えられました。

主なクイズ形式

番組のクイズは多岐にわたりますが、以下にいくつかの主なコーナーを紹介します。

ヒポカンスロット

VTRを見た後、その内容に基づいて早押しで解答する形式で、正解するごとに30バイトを獲得できます。問題が成り立たなかった場合、解答権が移るルールとなっています。

スパルタンゴ16

参加者が記憶した16個の単語を答えるゲームで、解答権が相手チームに移るルールがあり、得点は残っている単語の数に応じて変わります。

たった一人の目撃者

誘拐事件のVTRを見た後、解答者が事件の詳細を答える形式で、正解するごとに得点を得られます。

ナンダー3

3文字の「ナンダーワード」を元に、含まれる文字を使って言葉を作り、当てるという頭脳戦が展開されます。

芸能人たちの挑戦

番組には数多くの芸能人が出演しました。司会は笑福亭鶴瓶と大塚範一が務め、ナレーションにはバッキー木場が担当しました。多彩な企画と演出により、視聴者だけでなく参加した芸能人にとっても、思い出深い体験となったでしょう。

関連書籍・エピソード

1996年7月には、番組関連の書籍も出版され、その人気を裏付けました。最終回では、森口博子が2度も誤った答えを口にするなど、ハプニングも起こり注目を集めました。

『天才!ヒポカンパス』はアイデア満載のクイズプログラムとして多くのファンに支持された番組で、視覚的な記憶力を試す新しい形のエンターテインメントを提供し続けました。

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