天豊足柄姫命神社(あめのとよたらしからひめのみことじんじゃ)
天豊足柄姫命神社は、
島根県浜田市にある神社です。古くは式内社として知られ、現在は県社となっています。
祭神
主祭神は天豊足柄姫命(あめのとよたらしからひめのみこと)で、豊受姫命も合わせて祀られています。境内には亀山神社があり、こちらは歴代の浜田藩主を祀っています。
天豊足柄姫命は、その事績は必ずしも明確ではありませんが、人々に衣食の道を教えた女神として地域住民から篤く崇敬されています。旧
島根県史では、天豊足柄姫命について「石神は畢竟一代の御霊代に過ぎずして祭神は天豊足柄姫命なり」と考察しています。
歴史
神社の創建時期ははっきりとは分かっていません。式内社としてかつては栄えたと考えられていますが、中世以降の戦乱により衰退し、数百年もの間、寂れていました。明治時代に入り、廃藩置県を経て社殿が再建され、明治6年に県社、明治8年7月には郷社となりました。
文明18年(1486年)には社殿の改築が行われました。元和6年(1620年)には、古田重治が伊勢国松坂から浜田に入部し、浜田城を築城した際、城郭内に神社が鎮座し、手厚く祀られました。現在の本殿と拝殿は、明治7年(1874年)に建てられたものです。
参考文献
式内社研究会編『式内社調査報告 第二十一巻 山陰道4』 皇学館大学出版部、1983年
『神祇全書 第5輯』 思文閣、1971年 ※藤井宗雄『石見国式内神社在所考』所収
島根県学務部島根県史編纂掛編『島根懸史』 島根県、1922年
石見地方未刊行資料刊行会編『角鄣経石見八重葎』 石見地方未刊行資料刊行会、1999年
関連項目
島根県の観光地
天豊足柄姫命
外部リンク
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玄松子の記憶