天魔さんがゆく

『天魔さんがゆく』

『天魔さんがゆく』は、2013年7月から9月までTBSのドラマNEO枠で放送された日本のテレビドラマです。主演は俳優の堂本剛で、幽霊退治を生業とする会社の社長として登場しますが、実は大の怖がり。このユニークな設定から、ホラーとコメディの要素が絡み合ったストーリーが展開されます。

概要

このドラマは、福田雄一が脚本と演出を務める完全オリジナル作品として制作されました。福田は過去の作品『33分探偵』シリーズなどでも堂本と共演しており、堂本の怖がりエピソードから主人公にぴったりと感じ、オファーを出したとされています。堂本は、このオファーに快く応じ、ロケ現場でのお祓いを条件にしたのです。これにより、彼独自の感性が生かされた作品となっています。

ドラマの主題歌「瞬き」も堂本自身が手掛け、テーマは命の尊さや美しさに捧げられています。彼が主題歌を担当したのは9年ぶりでもあり、多くのファンにとって嬉しい再会となりました。また、オープニングのインスト曲も制作しています。

あらすじ

物語は、幽霊を実力で退治していた会社が、物語の主人公・法界天魔の代から海の親となり、幽霊を説得して成仏させることを方針に転換します。天魔は全ての幽霊を見ることができる能力を持ちながらも、極度の怖がりで、実際の霊的現象と対峙する度に気絶してしまう情けない一面もあります。彼は一緒に働く岡崎旭と共に、様々なおばけたちと向き合い、成仏させるための葛藤を描いています。

登場人物

• - 法界天魔（堂本剛）: 代々の幽霊退治を受け継いでいるが、実は極度の怖がり。気絶し、亡父のアドバイスで幽霊退治に臨む。
• - 岡崎旭（川口春奈）: おばけ退治の会社 'オバケー' に間違えて入社した女性で、怖さに振り回されながらも天魔を支える役割を果たします。
• - 大覚慶三（皆川猿時）: 天魔を大切に扱う社員でオバケーの装備品開発を担当。

エピソード内容

ドラマの中には、過去に登場したキャラクターや、堂本剛の過去の代表作『金田一少年の事件簿』にちなんだ小ネタも数多く盛り込まれています。特に、堂本演じる天魔と旭が幽霊を成仏させるための珍妙なセッションは、多くの観客を笑わせる要素として機能しています。

スタッフと制作

制作には、脚本・演出の福田雄一をはじめ、音楽には瀬川英史が関わっており、映像面でも多彩な技術が駆使されています。また、サウンド面でも堂本剛の楽曲がフィーチャーされるなど、彼の芸術性が光る作品です。

まとめ

『天魔さんがゆく』は、幽霊退治というテーマに人間の心理や感情が見え隠れする面白い展開が盛り込まれています。このユニークなドラマは、ホラーだけでなく笑いをも提供する新たなスタイルを確立させた作品で、多くの視聴者の心に残りました。

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