太平洋学会

太平洋学会について

太平洋学会（たいへいようがっかい）は、1978年の9月12日に設立され、太平洋地域に関連する文化の研究とその保存に努めている学術団体です。設立の目的は、太平洋地域の友好と発展を支援し、その知識の交流を促進することにあります。現在、本部は東京都港区に位置し、関西支部事務局は大阪府吹田市の大阪学院大学内にあります。

歴史と役員

初代会長を五島昇が務め、次いで赤沢章一、さらに大島襄二（関西学院大学名誉教授）が就任しました。現在の会長は新井喜美夫であり、彼は元（株）東急エージェンシー社長です。このように、太平洋学会は歴代の優れたリーダーシップのもとで活動を続けています。

会員は国内外に広がり、年次大会や研究セッションを通じて多様な交流を実現しています。学会誌は英和文で発行されており、研究成果や活動報告が掲載されています。1989年には、太平洋諸島に関する世界初の百科事典となる『太平洋諸島百科事典』を刊行し、「第6回大平正芳記念賞」を受賞しました。この業績は学会の重要な成果の一つです。

研究部会

太平洋学会では会員有志による複数の研究部会が組織されています。これらの部会は、不定期に研究セッションを開催し、さまざまなテーマについての討論を行っています。以下は主な研究部会の一覧です。

• - 太平洋の島嶼小国に関する研究部会
• - 文化の差異に関する研究部会
• - 移民研究部会
• - 関西・島嶼研究部会
• - 太平洋島嶼国海洋資源研究部会（および同波力発電分科会）
• - 戦時海運研究部会
• - 戦史研究部会

特に戦史研究部会は1980年代に盛んに活動しており、存命だった将兵や自衛隊・米軍の幹部を招いて討論を行うなど、実践的な交流も行われていました。

主な活動

太平洋学会では、さまざまな活動を行っています。主な活動には、学会誌の発行、セミナーや講演会、国際シンポジウムの開催、さらには海外研究ツアーや日本国内を巡るバスツアーがあります。また、各国の大使や外国からの来訪者を交えたソサイエティー活動も行われています。

入会資格

入会に関しては、学会の趣旨に賛同する方であれば、誰でも加入できます。これにより、幅広い分野の研究者や関心を持つ一般の方々が集まり、知識の共有と発展が図られています。

主な刊行物

太平洋学会が刊行している著作物には、1979年から続く『太平洋学会誌』や、1989年に発行された『太平洋諸島百科事典』があります。これらの出版物は、太平洋地域に関する研究と情報の重要な源となっています。

参考文献

学会関連のさらなる情報には、公式ウェブサイトや太平洋諸島開発プログラム、各種報道機関の資料があります。これらの資料を通じて、太平洋地域に関する研究はもちろん、国際的な視点からの理解にもつながるでしょう。

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