失恋記念日

石野真子「失恋記念日」の詳細解説

「失恋記念日」は、1978年10月5日にリリースされた石野真子の3枚目のシングルです。この楽曲は、彼女のキャリア初期を代表する一曲であり、数々の賞を受賞するなど、当時大きな話題となりました。

楽曲の背景

作詞は、前作と前々作に引き続き、阿久悠が担当しました。作曲は、石野真子のシングルでは初めて穂口雄右が手掛けています。この楽曲は、石野真子が歌手デビューした1978年の締めくくりを飾る作品としてリリースされ、同年の第20回日本レコード大賞では新人賞を受賞しました。

また、フジテレビ系の音楽番組「FNS歌謡祭」でも新人賞を受賞し、その際に「失恋記念日」を披露しています。この時の映像は、同番組内で過去のヒットソングを振り返るコーナーで、1970年代の代表的な映像として紹介されることもあります。

リマスターと新アレンジ

2008年には、石野真子の歌手デビュー30周年を記念したCD-BOX『Mako Pack -Premium- 30th Anniversary Special Edition』が発売されました。このCD-BOXには、シングルEPのA面とB面曲が、最新のデジタルリマスタリング音源で収録されています。

さらに、同年に発売された『石野真子 オリジナル・アルバム・コレクション 30th Anniversary Special BOX』には、山梨鐐平による編曲で新しく生まれ変わった「失恋記念日（2008 re-arrangement）」が収録されています。この新バージョンは、2008年6月16日にビクタースタジオで、30年前の制作スタッフも集めて公開レコーディングという形で収録されました。

独特の振り付け

楽曲の冒頭部分「ノンノンノノン」には、特徴的な振り付けがあります。この振り付けについて、石野真子本人は、「冬は指が悴んでしまう。さらに、自分の指が短いので、人差し指や中指が親指に届かない」と、後年のテレビ番組で語っています。CD-BOXに収録されたDVDでは、当時のテレビ出演映像でこの振り付けを見ることができます。

いしのようこのカバー

石野真子の妹である、いしのようこも、1991年1月放送のフジテレビ系バラエティ番組「志村けんのバカ殿様」で、この曲を歌っています。番組内でのしりとり歌合戦で、「ノンノンノノン……のノ！」と歌い、「お姉ちゃんの歌だから」と説明していました（当時は石野陽子名義で活動）。

収録曲

1. 失恋記念日 [3:42]
2. 決定的瞬間 [3:15]

作詞：阿久悠
作曲・編曲：穂口雄右

関連作品

GOLDEN☆BEST 石野真子
Mako Pack -Premium- 30th Anniversary Special Edition
石野真子 オリジナル・アルバム・コレクション 30th Anniversary Special BOX

関連項目

1978年の音楽

「失恋記念日」は、石野真子の代表曲の一つとして、現在でも多くのファンに愛され続けています。時代を超えても色あせないメロディーと、石野真子のキュートな歌声が魅力的な一曲です。

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