奈良県立奈良北高等学校

奈良県立奈良北高等学校：高い志と豊かな心を育む学び舎

奈良県立奈良北高等学校は、奈良県生駒市上町に位置する県立高等学校です。2005年4月、奈良県立富雄高等学校と奈良県立北大和高等学校の統合により開校しました。略称は奈良北高、奈北高、通称は北高と呼ばれています。

歴史と特色

統合当初は、理数科を設置。その後、2020年には数理情報科へと改編され、高度な情報活用能力を育成する教育内容に進化しました。その成果が認められ、2023年には文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール（SSH）に指定されています。

さらに、2024年度からは奈良県教育委員会より「進学教育推進校」の指定を受け、地域の中学校との連携強化を図り、進学指導の中核を担う教員も配置されています。

静かな住宅街の高台に位置する校舎は、西側には富雄川が流れ、穏やかで学習に集中できる環境です。

教育理念

校訓は「自律」「共生」「創造」の三つです。生徒一人ひとりが自主的に学び、互いに尊重し合いながら、創造性を育むことを目指しています。

教育内容とカリキュラム

全日制課程として、普通科と数理情報科を設置しています。

普通科は、幅広い教養と基礎学力を養い、多様な進路に対応できるよう教育を行います。一方、数理情報科は、数学や自然科学への深い関心を持ち、高度な情報活用能力を習得したい生徒を対象としています。特に情報分野においては、奈良先端科学技術大学院大学との連携も図り、質の高い教育を提供しています。

学校生活

文化祭は「北稜祭」と呼ばれ、毎年9月上旬に開催されます。その他、体育大会や球技大会などの行事も盛んに行われています。部活動も活発で、文化部、体育部ともに多くの生徒が参加しています。

高大連携

奈良教育大学、畿央大学、同志社女子大学などとの高大連携にも積極的に取り組んでおり、大学教授による講義や大学施設の利用など、高校教育の枠を超えた学習機会を提供しています。

アクセス

奈良交通バスの「奈良北高校」停留所から徒歩3分、「出垣内」停留所から徒歩8分、「真弓四丁目」停留所から徒歩10分、近鉄けいはんな線「学研北生駒駅」から徒歩20分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。

校章と校歌

校章は、北極星と茶筌を組み合わせたデザインです。北極星は揺るぎない意志、茶筌は茶道の精神を表し、生徒の将来への希望が込められています。校歌は井岡旦作詞、有本明生作曲によるものです。

その他

残念ながら、過去にはいじめによる生徒の死亡事故や教員の不祥事も発生しています。これらの出来事を教訓に、学校側は再発防止に努め、生徒の安全と健全な育成に力を入れています。現在も学校運営協議会や同窓会、保護者会などが連携し、学校運営を支えています。

奈良県立奈良北高等学校は、伝統と革新を融合させ、生徒の個性を尊重し、将来社会に貢献できる人材育成を目指す、魅力的な高等学校です。

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