奥出雲おろちループ

奥出雲おろちループ

奥出雲おろちループは、島根県仁多郡奥出雲町に位置する、国道314号の二重ループ道路です。旧横田町域の三井野原と坂根を結ぶ三井野原道路の一部を構成しています。

名称は、日本神話に登場する有名な伝説の生物、ヤマタノオロチに由来します。このユニークな名前が、ループ道路の景観と神話的な雰囲気を結びつけています。

概要

奥出雲おろちループの区間長は2,360メートル、区間標高差は105メートルです。ループは二重構造で、最小半径は内側のループが100メートル、外側のループが200メートルとなっています。

二重ループ区間は、以下の7つの橋と2つのトンネルで構成されています（低い標高から順に記載）。

1. 坂根トンネル
2. 新紅葉橋
3. 冷泉橋
4. 雲龍橋
5. 平家トンネル
6. 雲上橋
7. 新三国橋
8. 新平家橋
9. 三井野大橋

三井野原道路全体では、上記に加えて延命橋、坂根橋、砂鉄橋、鈩橋、稚児が池トンネルも含まれ、合計で11の橋と3つのトンネルが存在します。

新平家橋と三井野大橋の間の内側ループ側には、「道の駅奥出雲おろちループ」が設けられており、休憩や地域の特産品を楽しむことができます。ループ道路の観光拠点としての役割も担っています。

歴史

奥出雲おろちループの建設は、以下の段階を経て完成しました。

1978年（昭和53年）：事業着手
1982年（昭和57年）：工事着手
* 1992年（平成4年）4月：開通

長年の歳月をかけて建設されたこのループ道路は、奥出雲地域の交通の便を向上させるだけでなく、観光名所としても重要な役割を果たしています。ドライブやツーリングに訪れる人々にとって、その壮大な景観は忘れられない体験となるでしょう。

奥出雲おろちループは、単なる道路ではなく、自然と技術が融合した芸術作品とも言えます。訪れる際には、周囲の自然環境にも目を向け、その美しさを堪能してください。

道の駅に立ち寄り、地域の特産品を味わったり、周辺の観光スポットを巡るのもおすすめです。奥出雲の魅力を存分に体験できるでしょう。

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