奥多摩町立古里中学校

奥多摩町立古里中学校の歴史とその後

奥多摩町立古里中学校は、東京都西多摩郡奥多摩町にかつて存在した公立の中学校です。2014年度まで運営されていましたが、2015年に合併し、奥多摩町立奥多摩中学校が新たに設立されました。この学校の歴史は1947年に始まり、その後の歩みや地域での役割について詳しく見ていきましょう。

校地とアクセス

奥多摩町立古里中学校は、JR青梅線の川井駅が最寄り駅です。川井駅からは大丹波へ向かう途中に校門への案内看板が設置されており、急な坂道を登って学校の正門に到着する趣があります。この独特の立地は、生徒たちに自然との親しみを感じさせる要素でもありました。

学校の沿革

古里中学校は、1947年に古里村立古里中学校として設立されました。当初は古里村立古里小学校に併設して開校し、校章も制定されていきました。1948年には仮校舎が完成し、1950年には本校舎が完成。学校の規模とともに、学びの場はさらに充実を図っていきました。

1965年に校旗が制定され、1985年には新校舎の完成を迎え、さらに学習環境が向上しました。1997年には創立50周年を祝う記念式典が挙行され、2001年には特別支援学級が開設されるなど、多様な教育ニーズに応える努力が続けられました。

しかし、2015年に奥多摩町立氷川中学校と合併する形で古里中学校は閉校となりました。この時、閉校記念式典も行われ、地域の人々にとっての大切な学校が歴史の幕を下ろしました。

合併後の新たな展開

古里中学校の校舎は廃校となった後、地域の教育や計画に新たに利用されることとなりました。2017年には、旧校舎を活用して外国人留学生を対象とした奥多摩日本語学校が開校されました。日本語を学ぶ新たな場として、多くの留学生がこの地で学ぶこととなり、また別の形で地域に貢献していくこととなりました。

さらに、2020年にはホステルとコミュニティスペース「OKUTAMA＋」が開業し、地域振興の一環として新たな賑わいを見せています。ここでは、宿泊やイベントが開催され、人々が交流を深める場となっており、古里中学校の精神を受け継ぐ場所となっていきました。

部活動の歩み

古里中学校では、閉校直前の平成26年度においても多彩な部活動が行われていました。運動系の部活動には野球部やバレーボール部、テニス部があり、生徒たちはスポーツを通じて仲間と切磋琢磨していました。また、文化系の部活動としては吹奏楽部があり、音楽による表現活動にも力が入れられていました。

最後に

奥多摩町立古里中学校は、その歴史を通じて地域教育の重要な役割を果たしてきました。学校が閉校になった後も、その精神や学びの場は新たに形を変えながら続いています。奥多摩という豊かな自然環境の中で育まれたこの学校の足跡は、地域の人々の心に深く根付いていることでしょう。

もう一度検索