奥寺康彦

奥寺康彦について

奥寺康彦（おくでらやすひこ）は1952年3月12日に秋田県鹿角市で生まれた元サッカー選手および指導者です。彼はフォワード、ミッドフィールダー、ディフェンダーとしてプレーし、サッカー日本代表に選ばれたこともあります。現在は一般社団法人横浜FCスポーツクラブの代表理事兼シニアアドバイザーを務めています。

サッカーキャリアの始まり

奥寺は小学校5年時に横浜市に転居し、サッカーを始めました。相模工業大学附属高等学校を卒業後、1970年に古河電気工業サッカー部に入部し、サッカーキャリアをスタートさせました。彼は1976年にブラジルに2ヶ月間留学し、その経験を活かして日本代表に選出されました。同年、ムルデカ大会で得点王となり、天皇杯決勝では優勝に大きく貢献しました。

海外での成功

1977年、彼はドイツの1.FCケルンに移籍し、日本人選手として初めてブンデスリーガでプレーすることになります。彼はすぐにチームにフィットし、初のアジア人としてUEFAチャンピオンズカップ準決勝でゴールを挙げるなど、その名を広めました。この時期、彼はブンデスリーガとDFBポカールの二冠を達成し、1977-78シーズンのリーグ優勝にも貢献しました。

新たな挑戦と帰国

その後、ヘルタ・ベルリンやヴェルダー・ブレーメンといったクラブを満喫しながら、1996年に古河電工に復帰します。古河復帰後、彼は日本国内でのサッカー界に対する影響力を強め、特に1987年のソウル五輪アジア最終予選には貢献しましたが、出場権には届きませんでした。1988年、ナポリとの親善試合が代表での引退試合となり、現役を終えました。

引退後の活動

引退後、奥寺はサッカー解説者として活躍し、若い選手たちの指導にも携わりました。特にJリーグ参入を目指したクラブのゼネラルマネージャーとしても貢献し、後に横浜FCの社長としてチームの発展に寄与しました。2012年には日本サッカー殿堂入り、2014年にはAFC初代殿堂入りを果たしました。

人物と評価

奥寺は「東洋のコンピューター」と称されるほど、技術力と戦術理解に優れた選手でした。彼のプレースタイルは多様で、フォワードからディフェンダーまで多くのポジションをこなしました。欧州での成功は、日本のサッカー界における道を切り開き、多くの若手選手たちに影響を与えました。

まとめ

奥寺康彦は、日本サッカーのパイオニアとしての役割を果たし、海外で輝かしい成果を残した選手です。彼の努力と活躍は、日本サッカーの歴史において忘れられない足跡を残しています。

もう一度検索