奥山利幸

奥山利幸氏は、1962年生まれの日本の経済学者であり、現在は法政大学の副学長を務めています。法政大学経済学部国際経済学科の教授としても教鞭を執り、後進の育成にも力を入れています。

学歴

1986年に法政大学経済学部経済学科を卒業後、同大学大学院社会科学研究科経済学専攻に進み、博士前期課程を修了しました。その後、博士後期課程に進みましたが、単位取得満期退学を経て、アメリカのワシントン大学経済学研究科で博士号を取得しました。

職歴

1995年に弘前大学人文学部助教授として研究者としてのキャリアをスタートさせました。その後、法政大学経済学部の助教授を経て、2002年に同大学の教授に就任しました。また、2005年にはワシントン大学の客員研究員として研究活動に従事しています。

法政大学では、大学院経済学研究科の研究科長や経済学部長などの要職を歴任し、現在は副学長として大学運営にも携わっています。

研究分野

奥山氏の専門分野は理論経済学と応用経済学です。特に、ミクロ経済学、金融市場、貨幣経済に関する研究に力を入れており、数多くの論文を発表しています。理論的な枠組みを構築するだけでなく、現実の経済現象を分析することにも関心を持ち、実証的な研究にも取り組んでいます。

著作

主な著作として、ミクロ経済学の入門書である『ミクロ経済学』（白桃書房、2009年）があります。この書籍は、経済学の基礎を学ぶ学生にとって、重要なテキストとなっています。

主な論文

奥山氏は、数多くの論文を学術雑誌に発表しており、その業績は高く評価されています。主な論文として以下のようなものがあります。

『Essays on Monetary Economics：Money and Business Cycles』（Ph.D論文、1993年）
『Financial Market Imperfection and Non－Neutrality of Money』（文経論叢、29(1・2)、1-17、1994年）
『「新しい企業理論」へむけて』（経済志林、65(4)、157-187、1998年）
『取引過程と価格形成の理論―サーベイと今後の方向性―』（経済志林、68(3・4)、85-128、2001年）
『分業と規模の経済』（経済志林、73(3)、495-517、2006年）
『サッチャリズム 経済的自由の回復』（曽村充利編『新自由主義は文学を変えたか』法政大学出版局、39-66、2008年）
* 『競争市場 vs. 独占的競争 : 非競合的技術進歩のマクロ的効果』（経済志林、80(3)、229-258、2013年）

これらの論文は、経済学の理論的な進展に貢献するだけでなく、現実の経済問題に対する示唆を与えています。

社会的貢献

奥山氏は、教育者、研究者としての活動に加えて、大学運営にも積極的に関与しています。副学長としての職務を通じて、法政大学の教育・研究体制の発展に貢献しています。

奥山利幸氏は、経済学の発展に寄与するだけでなく、教育を通じて多くの人材を育成しており、社会に貢献しています。

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