奥山明日香(おくやま あすか)
奥山明日香は、
1987年11月25日に
東京都で誕生した日本の
タレントである。身長160cm、
スリーサイズはB81cm、W58cm、H89cmというプロフィールを持つ。かつては芸能事務所Y・M・Oに所属していた。親しみやすいキャラクターから、「あすピー」「あすかっち」「あすかちん」といった複数の愛称で呼ばれている。
人物・活動
タレントとして活動する傍ら、奥山氏は
芸能人女子フットサルの世界でもその存在感を示した。彼女が参加したのは、「FANTASISTA」というチームである。このチームは、多くの女性
タレントが集まり、真剣にフットサルに取り組む姿を披露することで注目を集めた。奥山氏はチームの中で、ゴールキーパー、すなわち「ゴレイロ」という重要なポジションを担った。チームの守護神として、背番号「1」を背負い、ゴールマウスに立ちはだかったのである。
フットサルでの特筆すべき活躍
彼女のフットサルキャリアにおいて、特に印象的な出来事として語り継がれているのが、
2006年10月17日に開催されたスフィアリーグ
すかいらーくグループシリーズの5thステージでの活躍である。この大会に臨むにあたり、FANTASISTAは思いがけないアクシデントに見舞われた。チームのゴールキーパーの一人であった鈴木彩選手が、修学旅行のためにチームを離れざるを得なくなったのだ。これにより、奥山明日香氏がこのステージにおける唯一のゴールキーパーとして、チームの全試合のゴールを守るという重責を担うことになった。
並々ならぬプレッシャーの中で、奥山氏は期待以上のパフォーマンスを発揮した。このステージでFANTASISTAが戦った3試合、彼女は相手チームの攻撃をことごとく食い止め、驚異的なことに3試合全てを無失点に抑えきったのである。フットサルは、サッカーに比べてコートが狭く、ゴールまでの距離も近いため、得点が入りやすいスポーツである。そのような環境下で、複数の試合を連続して無失点で終えることは、極めて困難な偉業とされる。特に、連戦の中で唯一のGKとしてフィジカル的・精神的な負担が大きい中でこの記録を達成したことは、彼女の集中力、判断力、そして卓越したセービング能力の証である。
奥山氏の鉄壁の守備は、チームの勝利に決定的な影響を与えた。彼女の奮闘がチームに安定をもたらし、攻撃陣は安心してプレーに集中することができた。結果として、FANTASISTAはこのスフィアリーグ5thステージで見事に優勝を飾った。奥山明日香氏の3試合連続無失点という記録は、この優勝における最大の立役者の一つとして、チームの歴史に深く刻まれている。
チームからの退団
FANTASISTAでの活動を通じて、
タレントとしての一面に加え、アスリートとしての真剣な一面を見せた奥山氏であったが、そのフットサルキャリアにも一つの区切りが訪れる。
2008年3月30日、
東京都八王子市にあるFUNフットサルクラブで行われた「FANTASISTA CUP」という大会が、彼女にとってのFANTASISTAでの最後の試合となった。この大会をもって、彼女はチームを退団する決断をした。芸能活動と並行して真剣に打ち込んだフットサルでの経験は、奥山明日香氏のキャリアにおいて、忘れられない一章となっていることだろう。